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--世界で好調の韓国電子製品が日本ではあまり売れない。
「あえて日本市場にこだわる必要はない。日本の国民性から理解するのが先だ。日本人は耐久材を一度買えば長期間使用する。長く使うためアフターサービス(AS)網を重視する。韓国企業はこれに脆弱だ。しかしAS網に多額の固定投資をするのは負担になる。韓国企業が協力して日本に共同のASセンターを作るのはどうだろうか」
--韓国はまだ日本には死んでも追いつけないのか。
「電子産業がうまくいったからといって韓国全体がよい暮らしができるわけではない。実際、韓国電子産業の躍進に劣らず日本人に衝撃的だったニュースは、最近出てきた韓国の貧困層統計だ。経済協力開発機構(OECD)30カ国のうち下位だった」
◇百瀬格=韓国で40年間働いてきた代表的な韓国通。1963年から3年間は日本総合商社トーメンの韓国駐在員、71年から15年間は浦項(ポハン)製鉄(現ポスコ)慶尚北道(キョンサンブクド)浦項製鉄所建設現場で責任者を務めた。86年からはトーメンソウル支店長として数百社の韓国企業と取引をした韓国産業発展史の生き証人。
「日本抜いた韓国電子業、10年後には中国に抜かれることも」(1)
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