朝米対話が秒読みに入った中、10日の大青(テチョン)海戦が今後の南北関係にどんな影響を与えるか関心が集まっている。北朝鮮は異例的に最高司令部を立てて韓国政府を非難し、謝罪を要求してきた。しかしその程度は高くなかった。韓国政府も南北関係の悪化を望まないとしている。北朝鮮の追加挑発がない限り、大青海戦が南北関係の決定的障害物になる可能性は低いものとみられる。
1999年と2002年の1、2次延坪(ヨンピョン)海戦は大きな波紋を広げたが、以後、南北関係は良い方に向かった。2次延坪海戦直後、北朝鮮は官営メディアを動員し「韓国側軍部の計画的な軍事挑発」と主張した。しかし南北ホットラインを通じて「(交戦は) 現地の下の者たちの偶発的な事故」とし「非常に残念に思う。このような事故が再発しないよう努力する」という伝文を送った。ここに韓国政府は▽北朝鮮政府の公開的謝罪▽責任者処罰▽再発防止を要求する--伝文を送った。北朝鮮は事件が発生1カ月後、統一部長官がファクスを送って遺憾を表明し、しばらく中断している南北長官級会談再開のための実務代表接触を提案した。
1999年1次延坪海戦は、最近の南北関係と類似した側面がある。北朝鮮が金大中(キム・デジュン)政府初期、太陽政策に拒否感を見せ、南北間に距離が生じた時期に起こったからだ。当時は事件発生1週間後の6月22日、南北次官級会談が北京で開かれた。北朝鮮は「武装挑発に対して謝罪せよ」と要求した。韓国側の拒否で会談は決裂した。しかし中断した金剛山(クムガンサン)観光再開問題をめぐり、南北は現代峨山を媒介として意思を取り交わした。南北とも金剛山観光を行わなければならないという意に同意、水面下接触を通じて翌年、首脳会談を行った。
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