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ソウルの一流ホテルで最も人気のある料理は10万ウォン以上するフレンチのフルコースではなかった。糖水肉(タンスユク=韓国式酢豚)、アイスクリーム、ハンバーガー、刺身丼…。ホテルの「必殺技」は意外に素朴だった。人々はホテルでも食べ慣れた料理を求めるからだそうだ。しかしホテルごとにステディセラーとなった平凡な料理には、平凡ではない秘法が隠されていた。 ※価格は税金・サービス料別。
◇ JWマリオットホテル ソウルマリオットバーガー
何のソースもかけない。ひたすら厚い「パティ」に勝負をかけた。多くの肉を混ぜて作らず、オーストラリア産牛肉肩ロースだけでパティを作る。肉に野菜を交ぜたり、ほかの味付けをせず、ひたすら塩・こしょうだけだ。パティそのものの重さは225グラム。ステーキ1人前の量だ。ヒレの方に近い首の肉なので筋、脂肪などが歯ごたえを生む。肉はレア、ミディアム、ウエルダンなど好みを注文できる。トマト、レタスなどの野菜は皿に別途出し、好みに合わせて食べることができる。シェフのピョン・グンシクさん(マリオットカフェー)は「ステーキを食べるには負担だが、一食しっかり肉を食べたい方がよく訪ねてくれる」と話す。
<価格>
2万ウォン(約1500円)
<問い合わせ>02-6282-6731
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