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武力衝突再発した北方限界線

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
10日、西海(ソヘ・黄海)上で南北海軍間の銃撃戦が起こることによって西海上境界である北方限界線(NLL=Northern Limit Line)が再び注目を集めるようになった。南北は一時、西海(ソヘ・黄海)NLL隣近水域を平和的に利用するため努力を傾けたが、武力衝突が再発したのだ。

南北は1999年と2002年1、2次延坪(ヨンピョン)海戦後、西海上で武力衝突防止対策を論議してきた。2007年の南北首脳会談では西海上で軍事的衝突を防止するための対策を立てることで合意した。これによってその年の11月、南北国防相は西海上に南北共同漁労区域と平和水域を設定することにした。NLL隣近で操業する北朝鮮と中国漁船を取り締まる過程で発生し得る武力衝突の可能性を阻むためだ。南北が共同でNLL隣近水域を使うことで中国漁船の進入を阻み、共同の経済的利益もはかるという目的もあった。しかし国防相会談1カ月後に行われた将軍級会談で、共同漁労区域位置に対する南北間の異見を縮められず、決裂した。

NLLは6・25戦争直後の53年8月31日、国連軍が艦艇及び航空機活動の北方限界を設定するために引いておいた境界だ。停戦協定が陸地と違い、海上に対する管轄権を明確に規定せず、この線は事実上、南北間の海上境界の役割をしてきた。韓国政府は現在までもこうした立場を維持している。北朝鮮は73年以後、数回NLLを再設定しなければならないという主張をしたが、NLLを境界と認めてきた。北朝鮮は92年、韓国と南北基本合意書を締結し「南と北の不可侵境界と区域は1953年、停戦協定に規定された軍事境界線と今まで双方が管轄してきた区域にする」と同意した。


しかし2000年代に入って「NLLは米軍が停戦協定と国際法を無視して一方的に決めたもの」とし、絶えずNLLの無効化と再設定を主張してきた。ひいては北朝鮮海軍司令部は2000年3月「西海(ソヘ・黄海)上の韓国領海内に勝手に設定した米軍側の北方境界線は無効であることを宣布する」という「西海(ソヘ・黄海)5度に対する通航秩序」を一方的に発表した。北朝鮮は特に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府が始まって組織的にNLLを無力化しようとする動きを見せた。



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