|
オバマ米大統領が12日(現地時間)から7泊8日の日程で初めてアジアを歴訪する。シンガポールでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席し、韓日中3カ国を訪問する。ハワイで生まれ、インドネシアで幼年期を過ごしたオバマ大統領は、これまでアジアの重要性を強調してきた。オバマ大統領のアジア重視は、金融危機で混乱した米国経済状況のためさらに強まっている。経済を回復させるには、米国債購入1・2位の中国と日本の協力が切実だ。さらに米国とともにG2(主要2カ国)に浮上した中国を引き込み、戦略的協力関係を構築しようという考えも作用している。
◇韓米FTAを本格的に摸索
オバマ大統領の初めての訪韓(18-19日)と韓米首脳会談を控え、政府当局者の動きが速まっている。外交部当局者によると、今回の首脳会談では自由貿易協定(FTA)問題と北朝鮮の核問題、アフガニスタン支援を含む韓米同盟の懸案などが主要議題として扱われる予定だ。
特にFTA問題が関心を集めている。オバマ政権の最優先順位である健康保険改革法案が下院を通過したことで、その間後回しにされてきたFTA問題がまた水面上に浮上する契機を迎えているからだ。
金恩慧(キム・ウネ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官は9日、「オバマ大統領がFTAについて進展した立場を表明することを期待しており、その方向で努力している」と明らかにした。
外交部当局者は「今年4月と6月の首脳会談では原則的な立場表明にとどまったが、今回はさらに具体的な意志を見せ、これを共同発表文や記者会見で公開する案を推進中」と説明した。
政府は来年の米国中間選挙(11月)日程を勘案し、できるだけ来年上半期中にFTAが両国で批准されるべきという立場だ。
北朝鮮の核問題も重要な議題だ。特にボズワース北朝鮮担当特別代表の訪朝を残している時点であるため、韓米首脳が北朝鮮の完全かつ検証可能な非核化決断と早期の6カ国協議復帰を促す必要がある。両国が新しい北核解決法として議論を繰り返してきた一括妥結案(グランドバーゲン)のより具体的な手続きを出す可能性もある。
外交部当局者は「北朝鮮の核問題はボズワース代表の訪朝をきっかけに対話局面に転換される可能性があるだけに、韓米を含む国際社会の協調がいつよりも重要だ」と述べた。
オバマ大統領、13日から韓中日歴訪…「3国3色」の懸案(2)
この記事を読んで…