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バベルの塔以前、人類の言語が一つだった時代を目指す携帯電話通訳奉仕団bbb(before babel brigade)。携帯電話が普遍化した韓国の特性を生かし、24時間通訳ボランティアサービスを提供している。
中央日報が2002年韓日ワールドカップ(W杯)を控え、外国人訪問客のコミュニケーションのために展開したボランティア活動がその始まりだ。他国にはないこの活動のアイデアは李御寧(イ・オリョン)初代文化部長官(中央日報顧問)が出した。
bbbは03年、文化体育観光部に登録した非営利社団法人から独立した。現在3200人余りのボランティアメンバーが活動し、17カ国の言語での通訳サービスを行っている。
06年以降は海外旅行客が外国からかかってくる電話に対しても通訳サービスを行っている。サービス利用は04年の5000件から昨年は3万2000件に増えた。今年は5万件にのぼる見込みだ。
◇02韓日W杯前にスタート
韓日W杯当時には簡単な道案内、宿泊施設に関する問い合わせの電話が多かった。最近でもタクシー運転手が客の目的地を把握するためにかける電話が最も多い。
しかし7年ほど経過した現在、さまざまな形で利用されている。60年前の住所を持って全羅南道長城(チョンラナムド・チャンソン)の田舎を訪れた日本人女性、妊娠中の姿を石膏像として残したいと美術大学を訪ねてきた英語圏の女性、菜食主義者だが違うピザが届いたため支援を求めてきた米国人、駐車違反の紙をレンタカー割引券と勘違いしてハプニングを起こしたメキシコ人男性…。
外国人妻、外国人労働者が急増し、bbbサービスを日常的に使う人も増えた。韓国語の単語の意味が分からないと言って電話をかけてきたインドネシア人労働者もいた。中国人の新婦を待ちながら中国語をあらかじめ習いたいと言って電話をしてきた予備新郎、クリスマスイブに中国人妻を連れて平和市場に来た後、「喜ばせようと思って連れてきたが思ったより面白くなくて申し訳ない」と伝えてほしいと頼む夫、中国人妻がよく話す言葉をそのまま真似しながら意味を尋ねる男性など、bbbボランティアメンバーも人助けに遣り甲斐を感じている。しかし夫に殴られた、家出をした妻を捜しているなど、胸が痛む電話もある。
日本の財界人も感心、携帯電話通訳サービス(2)
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