米国のコメ産業規模は世界の生産量の１．５～２．０％にすぎないが、貿易量の１１～１２％を占めており、市場での影響力が大きい。多様な商品、十分な量、信頼性などが長所だ。最近ジャポニカ種を主に栽培していたカリフォルニア州の水不足が激しくなり、アーカンソー州やルイジアナ州などに生産基地をシフトする傾向にある。

タイは毎年９００万トン前後のコメを輸出している国だ。輸出可能性が大きい１２の品種を国レベルで集中支援しており、それに適合した精米設備を備えている。相対的に需要が少ないジャポニカ種は韓国・日本系の食堂に納品されたり、菓子や米粉などに利用されている。


現在輸入米の供給価格は国産米の半分以下水準だ。ジャポニカ種（１等級・加工用）合成米価格は１キログラム当たり７００ウォン水準だ。ただ市販用の輸入米は１２００ウォンで国産低価米の７０～７５％水準に達する。


◆ミニマムアクセス

韓国のコメ輸入は世界貿易機関（ＷＴＯ）交渉の結果により、２０１４年まで関税化が猶予された。代わりに毎年一定量を５％以下の低い関税で輸入しなくてはならないが、これをミニマムアクセスと呼ぶ。義務輸入量は２００４年の国内消費量の４％からスタートし、毎年０．４ポイントずつ増やし２０１４年以降には８％になる。昨年は２９万トンがミニマムアクセス米として輸入され、２０１４年以降には４０万トンを毎年輸入しなくてはならない。



中国の有機農・高級化戦略、韓日コメ市場を狙う（１）