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LG電子の南鏞(ナム・ヨン)副会長が3日、「景気低迷がもう少し続くとよい」とほほえんだ。好景気の時は世界シェアを1ポイント引き上げるのにとてつもない努力と費用がかかるが、今回の景気低迷ではわずか1年でシェアを3~7ポイント上がったためだ。南副会長は、「テレビ市場で6~7%だったLGの世界シェアは13%に、苦戦していたロシア市場の洗濯機シェアも7~8%から20%に跳ね上がった」と紹介した。
南副会長はこうした事情を米ワシントンのウッドロー・ウィルソン・センターで「韓国と韓国企業」というテーマで講演し紹介した。LG電子は9月に民間経済部門では韓国で初めてウッドロー・ウィルソン企業市民賞を受けている。
南副会長はLG電子の不況期での躍進背景について、「景気低迷の時には有能なエンジニアを容易に確保できるため」と説明した。
また、「最近韓国の工科大学から輩出される人材の水準が過去に比べて落ちている。特にソフトウェアエンジニアは絶対的に不足した実情だ」と懸念を示した。その上で、「私が学生時代には優秀な学生が工科大学に行ったが、最近では医大か薬科大、生物学科にばかり集まる。企業エンジニアらの場合、次長級以上と以下の間に大きな水準の差がある」と指摘した。
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