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「韓国初の五輪フィギュア金メダリストが誕生すると思うと胸がドキドキする」。
キム・ヨナのバンクーバー挑戦をそばで見守っている人がいる。今回の冬季オリンピック(五輪)でフィギュアスケートの審判を務めるイ・ジヒ大韓スケート競技連盟フィギュア副会長(42)だ。イ副会長も韓国初のフィギュア五輪審判に選抜された。
イ副会長は「今回のオリンピックを控えて、世界フィギュア関係者の誰もが『キム・ヨナがバンクーバーの金メダリスト』と話している。この誇らしい気持ちは言葉で表現できないほどだ」と語った。
◇トータルでキム・ヨナに並ぶ選手はいない
イ副会長が挙げるキム・ヨナの長所は2つある。ジャンプ・スピン・芸術性などすべての採点要素で劣る部分がない点、この3年間起伏のない成績を出しているいる点だ。
イ副会長は「キム・ヨナは06-07シーズン後に出場したすべての大会で3位以内に入っている。負傷中も成績を維持してきた。審判がキム・ヨナに注目するのは世界最高記録(総点210.03)よりもこうした安定した強さため」と説明した。
五輪シーズンの最初の大会(グランプリ第1戦)でキム・ヨナは210点を突破し、その間ライバルと言われてきた選手らを圧倒した。イ副会長は「ライバル選手がまだ新しいプログラムを完全に消化できていなかったという点もある。100日間にライバル選手らも発展するだろうが、ミスのないキム・ヨナを抜くのは非常に難しいだろう」と予想した。
◇「けがなく落ち着いた演技を」
しかし安心はできない。サーシャ・コーエン(米国)、村主章枝(日本)が勢いに乗っていた06年、トリノ冬季五輪で荒川静香(日本)の金メダルを予想したフィギュア専門家は誰もいなかった。
イ副会長は「荒川が欲を捨てて落ち着いて大会に臨んだのがむしろよかった。キム・ヨナも負担を感じず気楽に演技をすることが重要だ」とし「体の管理も五輪の最大のカギ。毎シーズンけがに苦しんできたキム・ヨナが08-09シーズン以降は最高のコンディションを維持し、各大会で好成績をおさめてきた。
あえて欲を言えば、レベル3-4のスピンをもう少し整えてほしい」と語った。
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