三星（サムスン）電子が来月１日の創立４０周年を控え、「第２の半導体神話創造」を宣言した。同社の権五鉉（クォン・オヒョン）半導体事業担当社長は２８日に開かれた三星グループの定例社長団協議会で「半導体市場動向と推進戦略」の報告書を通じて明らかにした。

権社長の報告によると、三星電子は半導体事業の重点をメモリーから高付加価値製品の非メモリーにシフトするため、システム半導体（ＬＳＩ）などを次世代成長エンジンとして育成することにした。既存のメモリー事業は競合メーカーと１～１．５世代の技術格差を維持するのに力を入れる。収益性の高い製品に重点を置き、増える留保財源を研究開発に再投資するサイクルをより強化する方針だ。これを通じて昨年１７４億ドルだった半導体売上を２０１２年には２５５億ドルと５０％近く引き上げる目標を立てた。三星電子は半導体部門で１９８３年から昨年まで年平均２７％の高速成長を続けており、１９８４年からの累積利益は４２兆ウォンに達する。

一方、同社は国内に先端産業という言葉すらなじみのなかった１９６０年代末に設立されて以来、短期間で家電・半導体・携帯電話などハイテク情報技術ビジネスを相次いで成功させ、世界トップクラスのグローバル企業に成長した。「産業のコメ」と呼ばれる半導体技術ははるかに先行していた日本はもちろん、米国にまで追いつき、９３年から１５年にわたりメモリー半導体市場で世界トップを続けている。