|
国内株式市場がこの1カ月間、調整局面に入り、上昇率が世界最下位圏を記録した。 企業の予想利益に対する株価水準も大きく低下した。 一部では「韓国株式市場が勢いを失ったのでは」という懸念の声が出ているが、「最近の調整で価格負担が軽減し、投資魅力が回復している」という分析も出ている。
韓国取引所によると、最近の1カ月間、世界主要株式市場指数のうち、KOSPI指数の上昇率(-3.18%)は最下位圏を記録している。 ロシア(16.50%)とアルゼンチン(13.47%)が2けたの上昇率を記録し、中国(9.33%)もその間の不振をばん回しているのとは対照的だ。 最近値上がりしている米国(2.29%)はもちろん、日本(-1.72%)も下回る。 比較対象38カ国のうち韓国より上昇率が低いのはアイルランド(-7.60%)など3カ国にすぎなかった。
これを受け、一時「過熱ぎみ」という声もあった国内株式市場は低評価局面に進入しているという分析だ。 三星(サムスン)証券によると、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)基準で韓国株式市場全体の株価収益比率(PER)は21日現在10.8倍だった。 世界主要株式市場の中ではロシア(9.2倍)に次いで低かった。 ここでPERは現在の株価を12カ月後の予想1株当たりの純利益(EPS)で割ったものだ。 数値が低いほど株価は低評価されていると考えられる。 先進国と新興国の株式市場の平均PERはそれぞれ14.9倍と13.3倍。
最近の韓国株式市場が相対的に振るわないのは「今年に入って他の株式市場より大きく値上がりしたため」という指摘が多い。 さらにウォン高と原資材価格の上昇も、輸出企業が主導する韓国株式市場には悪材料となった。 三星証券のキム・ソンボン研究員は「KOSPI指数が今年に入って大幅に値上がりしたのは事実だが、ドルに換算すれば07年当時に比べてまだ37%も低い状況」と語った。
この記事を読んで…