政府が26日、対北食糧支援品目と数量を「とうもろこし1万トン」(輸送費含み40億ウォン)と決めた。この日、大韓赤十字社の柳宗夏(ユ・ジョンハ)総裁名義の支援計画を北朝鮮に伝え、11月末に送ることを目標に、輸送手続きなどを北側と協議する計画だ。粉ミルク20トン(1億5000万ウォン)と医薬品もともに送る。北朝鮮が受け入れれば李明博(イ・ミョンバク)政府が始まって政府次元の初の対北支援が実現する。
コメに比べ、軍部隊に転用されにくいとうもろこしを送ることに決めた政府と大韓赤十字社は、先週は物量について悩んでいた。16日、赤十字実務接触で北朝鮮が「人道的支援」を要請してきたからだ。とうもろこし1万~3万トン程度が検討対象にのぼり、3万トン前後に世論が傾いているという。
政府核心関係者は「李明博大統領が最近、関係長官と諮問団教授らに“とうもろこし1万トンがいいだろう”という意見を出した」とし「大統領の言及がガイドラインになった」と話した。統一部と外交通商部・国家情報院などが協議したが、大統領の意を脱することはできなかったという話だ。このため、とうもろこし1万トン支援決定には対北接近原則を守るという李大統領の意が含まれているという分析もある。南北首脳会談秘密接触にもかかわらず北朝鮮の「真正性」が確認されるまでは象徴的水準の対北支援モードで進めるという話だ。当局者は「核問題の解決など、根本的措置がない限り、大規模食糧支援はない」と強調した。
対北支援物量が少ないという一部の指摘に対し、統一部の千海成(チョン・ヘソン)スポークスマンは「十分だとは言いがたいが、少量とは見ない」と述べた。それとともにこの日、5の対北支援民間団体に南北協力基金9億4900万ウォンを支援することに決めた点を強調した。
問題は北朝鮮の反応だ。南北関係がぎくしゃくし始めた昨年5月、北朝鮮は政府の「とうもろこし5万トン支援」提案を拒否した。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で年間コメ40万トンと肥料20万~30万トンの支援を受けていた北朝鮮としては受け入れが難しかった。1997年5月、金泳三(キム・ヨンサム)政府時「中国産とうもろこし5万トン」が支援された後「とうもろこし5万トン」は対北支援物量としては最低ラインとなった。
1年前より大きく減ったとうもろこしの量に、北朝鮮の立場は当惑しているものとみられる。しかしある当局者は「最近の対南融和の雰囲気から見た場合、北朝鮮が受け入れる可能性は高い」と述べた。今回の提案を拒否すれば追加支援を期待しにくい上、北朝鮮を見る李明博政府と国民の目も冷ややかになり得るという点からだ。赤十字接触時の政府が提案した年内追加離散再会に北朝鮮がどう対応するかも関心事だ。対北支援と離散再会を事実上連携しようとする北朝鮮が「とうもろこし1万トン」に韓国政府の再会拡大提案を受け入れるのは容易ではないからだ。
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1年前より大きく減ったとうもろこしの量に、北朝鮮の立場は当惑しているものとみられる。しかしある当局者は「最近の対南融和の雰囲気から見た場合、北朝鮮が受け入れる可能性は高い」と述べた。今回の提案を拒否すれば追加支援を期待しにくい上、北朝鮮を見る李明博政府と国民の目も冷ややかになり得るという点からだ。赤十字接触時の政府が提案した年内追加離散再会に北朝鮮がどう対応するかも関心事だ。対北支援と離散再会を事実上連携しようとする北朝鮮が「とうもろこし1万トン」に韓国政府の再会拡大提案を受け入れるのは容易ではないからだ。
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