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【社説】南北首脳会談、北核解決のためにも必要

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 南北(韓国・北朝鮮)首脳会談のための水面下接触説が事実と確認される雰囲気だ。 韓国側の人物と北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が最近、シンガポールで会ったという報道に対し、青瓦台(チョンワデ、大統領府)と政府は「確認できない」と述べながらも否定はしていない。 秘密接触で議題や時期、場所に関する双方の打診があったが、接点を見いだせず決裂したという報道とともに、追加接触予定説も出てきている。 懸案の性格上公開するのは困難だが、水面下で何かが進行しているのは確かなようだ。

これをめぐり国内世論は大きく2つに分かれている。 一つは会談のための会談、イベント性の会談であってはならず、北朝鮮の核問題の確実な進展が担保されなければ会う必要はない、という見解だ。 会談自体に意味を与えれば、過去の政権のように北朝鮮の意図に巻き込まれるということだ。 もう一つは、成果が前提にならなければ南北首脳が会えないというわけではない、という見方だ。 北核問題をめぐる意中をお互い打診するのに役立つなら、それ自体、悪いことはないという立場だ。 ともに一理ある。

これまで2度の南北首脳会談があったが、北核問題についてはきちんと議論されていない。 6・15共同宣言と10・4宣言で和解と協力の大原則に同意しながらも、北朝鮮は2度も核実験をし、南北関係を原点に戻した。 したがって次に南北首脳会談が開かれるなら、北核問題で何か顕著な成果を得るべきだという主張は十分に説得力がある。


しかし直接会って対話をし、必要なら説得をする機会を持つことは奨励されるべきことであり、避けることではないと考える。 首脳間の直接対話で意外な結果が生じたケースも少なくなかったことを歴史は示している。 以前から李明博(イ・ミョンバク)大統領は、いつでも金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と会う用意があると明らかにしてきた。 自身が提案した北核問題の「グランドバーゲン」、すなわち一括妥結構想を金委員長に直接説明し、これについて深い議論ができるなら、それ自体にも少なくない意味があるだろう。

金委員長の答礼訪問約束の未履行を問題視して、必ずソウル開催を条件にすべきだという意見もあるが、場所の問題は本質的なものではない。 相互訪問の原則が守られた過去の東・西ドイツ首脳会談と比べても、そう主張する心情は理解できるが、場所のために対話自体が白紙になれば‘小貧大失’となる。 平壌行きが問題なら、板門店(パンムンジョム)や金剛山(クムガンサン)も代案になるだろう。

朝米間の対話の雰囲気が熟している状況で南北首脳が会い、核問題を議論すれば、それ自体が重要な意味を持つ。 積極的な対話攻勢に出てくる北朝鮮の意図はもちろん警戒すべきだが、北朝鮮の焦りを活用する必要もある。 当面の目標は北核の放棄だ。 この問題を深く議論できるなら首脳会談を避ける理由はない。



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