2005年末の報告書はこれ以上だ。 韓国の1人当たりのGDPが2050年に8万ドルを超え、米国に次いで2位になると予想した。 GES(成長環境指数)は6.9点で、世界170カ国のうち香港(4位)やシンガポール(7位)などに続いて17位になると分析した。 しかしGDP総額では2025年に世界9位になった後、人口減少で2050年には世界13位に落ちると予想した。
こうしたゴールドマンサックスの主張は、07年1月と3月の後続報告書で再び強調された。 同年11月に発刊された「BRICs、そしてその向こう」という200ページ超の冊子でも、韓国の成長潜在力に対する楽観的な見通しが続いた。
◇公務員・企業役職員が原文をチェック
韓国に対するゴールドマンサックスの前向きな評価報告書をめぐり一部からは陰謀論が出ている。 ゴールドマンサックスが国内に大規模な投資をして儲けるために‘韓国礼賛’に始めたという主張だ。 昨年ゴールドマンサックスが「原油価格が年内に1バレル=200ドルを超える可能性がある」という見方を示すと、市場では「原油価格先物市場の大手ゴールドマンサックスが名声を利用して市場を操作している」という説が広まったのと同じ脈絡だ。
ゴールドマンサックス・ソウル支店関係者はこれに関し「全く根拠がない」と一蹴した。 この関係者は「ゴールドマンサックスはリサーチと投資業務パートが徹底的に分離されている。投資パートでA社の合併・買収(M&A)を仲介しているにもかかわらず、リサーチからはA社に投資する価値はないという報告書が出てくる組織がゴールドマンサックスだ」と強調した。
先月発表された報告書「統一韓国…」を作成したゴールドマンサックス・ソウル支店のクォン・クフン氏(48)の説明も似ている。 クォン氏は「韓国株式市場がフィナンシャルタイムズストックエクスチェンジ(FTSE)先進指数に編入され、長期投資目的で韓国を眺める外国人投資家が増えた」とし「顧客が北朝鮮リスクをどう評価すべきかを頻繁に尋ねてくるので、疑問を解消するという意味も込めて報告書を作成した」と述べた。 クォン氏は「発想を転換すればむしろ北朝鮮がチャンス要因になりうる」と付け加えた。 クォン氏は92年、ハーバード大で「社会主義経済」に関する論文で博士学位を取得した。 01-04年には国際通貨基金(IMF)モスクワ事務所常駐代表を務めている。
「2050年に韓国の1人当たりのGDPが世界2位になる」と予測したのは、ジム・オニール・グローバル経済研究センター所長だ。 オニール所長は韓国をはじめ、ナイジェリア・メキシコ・バングラディシュ・ベトナム・イラン・エジプト・インドネシア・パキスタン・フィリピン・トルコの11カ国(ネクスト11)に注目すべきだと主張している。 オニール所長は2011年BRICs概念を導入して話題になった人物だ。
ゴールドマンサックスの関係者は「新しい投資アイデアを発掘するのが(投資銀行)リサーチの義務」とし「オニール所長の報告書は韓国ではなくネクスト11が主題。また(広告に出ていたように)2050年に世界2位の経済大国になるのではなく、経済が成長する一方で人口が減るため1人当たりのGDPが世界2位になると予想したものだ」と説明した。
2005年末に韓国に対する前向きな展望を込めたゴールドマンサックスの報告書が初めて出てきた時は、誰もが半信半疑する雰囲気だった。 しかし2007年1月と3月にも同じ内容の報告書が発表されると波紋は大きく広がった。 当時の政府部処の関係者や企業役員は原文を求めて読んだりもした。
2007年5月に辛基南(シン・キナム)ウリ党議員は国会情報委員長の資格でニューヨークを訪問した際、ゴールドマンサックスのロバート・ホーマッツ副会長に会い、感謝の意を表明したという。 政府側の関係者は「国家格付け管理のための広報活動をする際、ゴールドマンサックスの報告書を活用している」とし「ゴールドマンサックスの報告書をきっかけにこれまで低評価されてきた韓国の潜在力は再評価されるべき」と述べた。
「統一韓国、日本を追い抜く」展望に陰謀論?(1)
こうしたゴールドマンサックスの主張は、07年1月と3月の後続報告書で再び強調された。 同年11月に発刊された「BRICs、そしてその向こう」という200ページ超の冊子でも、韓国の成長潜在力に対する楽観的な見通しが続いた。
◇公務員・企業役職員が原文をチェック
韓国に対するゴールドマンサックスの前向きな評価報告書をめぐり一部からは陰謀論が出ている。 ゴールドマンサックスが国内に大規模な投資をして儲けるために‘韓国礼賛’に始めたという主張だ。 昨年ゴールドマンサックスが「原油価格が年内に1バレル=200ドルを超える可能性がある」という見方を示すと、市場では「原油価格先物市場の大手ゴールドマンサックスが名声を利用して市場を操作している」という説が広まったのと同じ脈絡だ。
ゴールドマンサックス・ソウル支店関係者はこれに関し「全く根拠がない」と一蹴した。 この関係者は「ゴールドマンサックスはリサーチと投資業務パートが徹底的に分離されている。投資パートでA社の合併・買収(M&A)を仲介しているにもかかわらず、リサーチからはA社に投資する価値はないという報告書が出てくる組織がゴールドマンサックスだ」と強調した。
先月発表された報告書「統一韓国…」を作成したゴールドマンサックス・ソウル支店のクォン・クフン氏(48)の説明も似ている。 クォン氏は「韓国株式市場がフィナンシャルタイムズストックエクスチェンジ(FTSE)先進指数に編入され、長期投資目的で韓国を眺める外国人投資家が増えた」とし「顧客が北朝鮮リスクをどう評価すべきかを頻繁に尋ねてくるので、疑問を解消するという意味も込めて報告書を作成した」と述べた。 クォン氏は「発想を転換すればむしろ北朝鮮がチャンス要因になりうる」と付け加えた。 クォン氏は92年、ハーバード大で「社会主義経済」に関する論文で博士学位を取得した。 01-04年には国際通貨基金(IMF)モスクワ事務所常駐代表を務めている。
「2050年に韓国の1人当たりのGDPが世界2位になる」と予測したのは、ジム・オニール・グローバル経済研究センター所長だ。 オニール所長は韓国をはじめ、ナイジェリア・メキシコ・バングラディシュ・ベトナム・イラン・エジプト・インドネシア・パキスタン・フィリピン・トルコの11カ国(ネクスト11)に注目すべきだと主張している。 オニール所長は2011年BRICs概念を導入して話題になった人物だ。
ゴールドマンサックスの関係者は「新しい投資アイデアを発掘するのが(投資銀行)リサーチの義務」とし「オニール所長の報告書は韓国ではなくネクスト11が主題。また(広告に出ていたように)2050年に世界2位の経済大国になるのではなく、経済が成長する一方で人口が減るため1人当たりのGDPが世界2位になると予想したものだ」と説明した。
2005年末に韓国に対する前向きな展望を込めたゴールドマンサックスの報告書が初めて出てきた時は、誰もが半信半疑する雰囲気だった。 しかし2007年1月と3月にも同じ内容の報告書が発表されると波紋は大きく広がった。 当時の政府部処の関係者や企業役員は原文を求めて読んだりもした。
2007年5月に辛基南(シン・キナム)ウリ党議員は国会情報委員長の資格でニューヨークを訪問した際、ゴールドマンサックスのロバート・ホーマッツ副会長に会い、感謝の意を表明したという。 政府側の関係者は「国家格付け管理のための広報活動をする際、ゴールドマンサックスの報告書を活用している」とし「ゴールドマンサックスの報告書をきっかけにこれまで低評価されてきた韓国の潜在力は再評価されるべき」と述べた。
「統一韓国、日本を追い抜く」展望に陰謀論?(1)
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