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100億かけ500億の大当たり…釜山映画祭の秘訣は「逆発想」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文化評論家のキム・ジョンフィさんは「アジアを代表する国際映画祭として育てるという差別化されたコンセプトも目立つが、そのコンセプトを10年以上一貫して進めしっかりとその座を固めた点から大規模文化イベントの模範事例になる」と評価した。

◆逆発想が勝った=96年に釜山は韓国第2の都市だった。しかし文化とは縁が遠かった。釜山で映画祭を開くという発想はだれが見ても無謀なことだった。いまでは違う。映画関係者らの間でも毎年この時期になると「今回は釜山に行くのか」とあいさつ代わりとなった。映画関係者に会おうとするならソウルではなく釜山で会う約束をしなければならない。毎年釜山に遠征映画鑑賞に向かうことも愛好家の間では慣例になった。

釜山市は99年から釜山映像委員会を中心に、釜山を韓国映画製作の前進基地として育成した。これは釜山映画祭とともに多くのシナジー効果を出した。自治体が支援する一部映画祭で官民の衝突から実務陣が辞任するなど不協和音を見せたのとは対象的だ。韓国文化観光研究院のチョン・ホイル博士は、「釜山市は、自治体は支援するが干渉はしないという原則を守り、釜山市民の高い反応も加わり映画祭を成功につなげた」と話す。


キム・ギドク、フルーツ・チャン、賈樟柯、王小帥ら著名監督を輩出し、アジア作家映画の産室と呼ばれる釜山プロモーションプラン(PPP)も「逆発想」のケースのひとつだ。PPPはシナリオを出せば監督と投資者を結んでくれる役割をする。相対的に予算確保が難しい作家主義映画を振興させた。

完成した映画を売買する完成品市場は他の国にも多い。しかしPPPは各国の制作者が若い監督の見込みのある企画案を見てあらかじめ投資する「半製品青田買い市場」として差別化した。今年初めまでの11年間に107作品が制作され、多くの作品が世界の有名映画祭で受賞するなど、「釜山映画祭=アジア映画の前進基地」のイメージを刻み込んだ。





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