現代・起亜（ヒョンデ・ギア）グループの鄭夢九（チョン・モング）会長の夫人、イ・ジョンファ氏が５日、胆のう癌で亡くなった。７０歳。

現代・起亜車によると、イ氏は５日夕（韓国時間６日未明）、米テキサス・ヒューストンの癌センターで胆のう癌の治療を受けていたが、死亡した。イ氏は３カ月前の健康診断で胆のう癌と診断され治療を受けてきたが、病状が悪化し、秋夕（チュソク、中秋）連休の直前、チャーター便で米国入りし、治療を受けていた。


ソウル淑明（スクミョン）女子高校を卒業したイ氏は、義兄弟のイ・ヤンジャさん（故チョン・モンピルシ氏夫人）が９１年に亡くなった後から、現代グループで総領嫁の役割を果たしてきた。イ氏は現代家門の伝統通り、一生黙々と夫をサポートしてきた。めったに外部に姿を見せず、１男３女を育てた。

鄭会長とは現代建設に勤める当時に出会い恋愛結婚をした、という程度しか伝えられていない。鄭会長が現代・起亜車を「ワールドベスト６」に入る自動車メーカーに育てられたのも、イ氏のおよそ４０年間にわたる「静かな内助」のおかげだというのが現代車グループ側の伝言だ。

イ氏が財界に名を知らせたのは０３年からだ。当時、ヘビーチリゾートの取締役を務めたことに続き０５年には代表取締役に選任され、亡くなる時まで顧問を務めていた。