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440万年前に生きていた人類の先祖と推定される「アルディピテクス・ラミダス」(略称アルディ)の姿が確認された。
1992年、アフリカのエチオピアで発見されたアルディの骨片を研究してきた国際研究チームが17年間の復元作業の末、再構成したアルディの全身の姿を公開したとニューヨークタイムス(NYT)などが2日、報道した。アルディは440万年前、東アフリカ密林地帯に生きていたものと推定される。これまで最初の人類だと知られてきた300万年前の「アウストラロピテクス・アファーレンシス」(別名ルーシー)より100万年以上前だ。復元されたアルディは成人女性で、1.2メートル程度の身長に体重54キロほどだ。NYTはアルディがルーシーほど上手ではないが、直立歩行をしたと伝えた。アルディの歯の構造は植物と堅果類はもちろん、肉食をする習慣を持っていたものと推定され、果物を主に食べるチンパンジーとは違うことがわかった。強い親指と柔軟な指を持って品物を数えるように握ることができたものと推定される。
AP通信は「アルディは現生人類がチンパンジーから進化したのではなく、遠い昔のチンパンジーとの共同の先祖から分かれた後、完全に違う道を進化してきたという事実を裏付ける新しい証拠だ」と報道した。しかしアルディは腕が長く、木の間を移動するとき、主に腕を使っていたものと推定されている。
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