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IAEA「イランの新たな核施設、25日に査察へ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国際原子力機関(IAEA)は、核兵器の開発疑惑の持たれるイランが新たに建設中のウラン濃縮施設について今月25日に査察する計画だと発表した。

核交渉のため3日からイランを訪問中のエルバラダイIAEA事務局長は4日、イランの首都テヘランで記者会見し、このように明らかにした。これに先立ちイランは自国の核濃縮施設への査察を受け入れたことがある。

AP通信など外信は「これで、先月末イランがテヘラン南部のイスラム教シーア派の聖地コム近郊の軍事施設で、第2のウラン濃縮施設を建設中だと発表した後、危機感が広がっていた国際社会が新なたターニングポイントを迎えることになった」と伝えた。


エルバラダイ事務局長はこの日「我々は対決から透明性と協力に転じた」とした上で「(コム近郊に建設中の))核施設を包括的に検証し、平和目的かどうかを確認するため査察団を派遣するのが重要だ」と述べた。しかし同氏は「依然としてイランが核技術をどのように使うかに対する懸念が残っている」と話した。

エルバラダイ事務局長は「ただ、まだイランが核兵器を開発中だという具体的な証拠がないだけにパニックになる必要はない」と付け加えた。記者会見に同席したイランのサレヒ原子力庁長官は今回の核交渉について「非常に成功したもの」と評価した。アハマディネジャド・イラン大統領は「イランとIAEAの間にあいまいな問題はひとつも残っていない」とした。

これに先立ちイランは、1日、スイス・ジュネーブで開かれた「P5+1(安保理常任理事国5カ国+ドイツ)」の核交渉で「コム近郊の核濃縮施設などに対する査察を2週間以内に受け入れる」と明らかにした。イランは昨年半ば以降、国際社会との核交渉を拒否してきた。査察を受け入れる見返りに、イランはこれまで医療研究向けだと主張してきた低濃縮ウランに関連、「追加濃縮を海外で行える」という譲歩を西側から獲得している。

AFP通信が3日に報じたところによると、イランと西側は、イランが保有している低濃縮ウラン(約3.5%)をロシアに送り、研究向けとして適切なレベルの19.75%に濃縮した後、返してもらうことで合意した。しかしこの合意がイランの核問題の全面妥結につながるかどうかは依然不透明だ。3日付の米紙ニューヨークタイムズ・電子版は、IAEA内部の報告書を紹介し「イランがすでに核兵器の製造に必要とされる十分な情報を持っているとみられる」と報じた。



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