２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議の定例化と第５回首脳会議の誘致を契機に、韓国の‘国格’が一次元高まったという評価が出ている。韓国がついに先進国入りに近づいたということだ。

国民の間では１人当たりの国民所得が３万ドル以上になってこそ先進国という認識が強いが、国際社会では韓国が開発途上国から抜け出して先進国へ飛躍しているという見方が増えている。


グレッグ・スカラト韓米経済研究所（ＫＥＩ）対外事業局長はＧ２０での韓国の成果について「韓国が地域的なリーダーシップを行使できる潜在力を持つ‘ミドルパワー’として認められているという意味」と述べた。

◇先進国クラブ入り＝韓国は代表的な先進国クラブに挙げられる経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）に加盟（１９９６年）して久しい。最近では金融分野の先進国クラブである金融安定化理事会（ＦＳＢ）にも加わった。名実ともに地球村の司令部に定着したＧ２０にも参加している。主要債権国会議のパリクラブ加入だけを残しているのだ。

国際通貨基金（ＩＭＦ）は世界経済展望で韓国を３３先進国の一つに分類している。この分類でブラジル・ロシア・インド・中国のＢＲＩＣｓはまだ開発途上国だ。

経済規模で見ても先進国水準に近接している。世界銀行によると、０７年の韓国の名目国内総生産（ＧＤＰ）は世界１４位。今年上半期の輸出は１６５４億ドルで世界９位になった。

もちろん１人当たりの国民総所得（ＧＮＩ）は１万９７３０ドル（０７年）で２０９カ国のうち４８位にとどまっている。しかし人口４０００万人以上の国の中ではイタリア（３万３４９０ドル）、スペイン（２万２２９０ドル）に続く８位となる。世界銀行は１人当たりのＧＮＩが１万１４５６ドルを超えれば高所得国家に分類しているが、韓国もここに含まれる。

韓国が確実に先進国になったかどうかについては議論の余地があるが、開発途上国を抜け出したということには異議がない。かなり以前から貿易で「途上国優待措置（ＳＤＴ）」を受けておらず、世界銀行の政府開発援助（ＯＤＡ）支援対象からも卒業した。

鄭恩甫（チョン・ウンボ）財政部国際金融政策官は「ＩＭＦと世界銀行は韓国がまだ開発途上国かという疑問をよく提起する。国際社会で韓国を開発途上国と見る雰囲気は事実上消えた」と述べた。



Ｇ２０誘致した韓国、先進国か、途上国か（２）

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