８月の経常収支黒字が大幅に減少した。韓国銀行が２９日に明らかにしたところによると、先月の経常収支は２０億４０００万ドルの黒字となった。７月の４３億６０００万ドルの黒字と比較すると半分以下に減少した。１月に１６億４０００万ドルの赤字を出した経常収支は２月以降黒字を続けている。

１～８月の経常黒字は２８１億５０００万ドルを記録した。ただ３月に過去最大規模となる６６億５０００万ドルの黒字を計上して以来、黒字規模は徐々に縮小している。

先月の黒字規模が減少したのは、経常収支に最も大きな影響を及ぼす商品収支部分が振るわなかったため。７月に６１億３０００万ドルの黒字を記憶した商品収支は、先月には３４億６０００万ドルの黒字に減少した。輸入より輸出の下げ幅が大きかったためだ。先月の輸出は３０２億ドルで前月より３２億７０００万ドル減ったが、輸入は２６８億ドルで６億１０００万ドルの減少にとどまった。


しかし韓国銀行は先月の経常収支黒字が大幅な減少の傾向は定着しないものとみている。韓国銀行のイ・ヨンボク国際収支チーム長は、「先月は造船会社の集団休暇と一部自動車メーカーのストで船舶と自動車の輸出が大幅に減った。最近輸出は回復傾向を見せており、９月の経常収支黒字は４０億ドル前後になるだろう」と述べた。

先月の旅行収支を含むサービス収支赤字は１７億９０００万ドルで、前月より１億ドル減少した。また、送金輸入と支払額を総合した経常移転収支赤字も２億２０００万ドルで前月より１億４０００万ドル減少した。労働者の賃金と利子・配当収入を集計する所得収支は前月より１億１０００万ドル増の５億９０００万ドルの黒字となった。三星（サムスン）経済研究所のファン・インソン首席研究員は、「韓国は他の国より景気回復速度が速いほうで、徐々に輸入が増え黒字規模は縮小するだろう。黒字基調は維持されるが、第４四半期の経常収支黒字規模は４０億ドル程度にとどまる見通しだ」と話している。



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