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済州(チェジュ)自然史博物館付近へ行くと、コギククス(肉そば)を売る食堂が10余店ほど集まったククス(麺)通りがある。 豚肉が入った麺だ。済州道ではコギ(肉)といえば牛肉ではなく豚肉を意味する。
ククスと豚肉。 あまり合わないように思われるが、最近、日本の豚骨ラーメンや釜山(プサン)の豚クッパが広く知られる中、それほど珍しくはない。
済州道の人たちはなぜ豚肉のスープにククスを入れて食べたのだろうか。 正確な記録は残っていない。
「済州道ではもともと豚を使った料理が多かった。 大きな行事がある度に豚を大きな釜で煮込んだが、肉を食べると知るだけ残る。 そこにホンダワラを入れて食べた。 そして韓国戦争(1950-1953)後、小麦粉が入ってきてククスにして入れたのではないかと思う」
済州市外バスターミナルの近隣で20年前から「チョミョン食堂」というコギククス店を経営しているチョ・ヨンジャさん(69)はこのように説明した。
ククス通りで3代続けてコギククス店を経営している「3代ククス会館」のキム・キョンジャさん(40)はチョさんとは違う話をした。 キムさんは済州道の‘チョベギ’という食べ物に由来すると主張した。 この食べ物は豚汁に蕎麦粉や小麦粉をこねて入れたスジェビ(すいとん)だ。 スジェビの代わりに麺を入れたのがコギククスになったということだ。
済州道郷土料理を研究しているオ・ヨンジュ済州漢拏大(51)ホテル調理学科教授は「カルクッ」(カルサクドゥギ=うどんのような麺料理)が元祖だと説明した。 カルクッは蕎麦粉をこねて切り、豚汁に入れて食べる料理で、麺と団子の中間ほどの料理だった。 スープのようにスプーンで食べたが、1970年代初めに乾麺が大衆化し、蕎麦粉の代わりに麺を入れたのが広く普及したようだ、と話した。
韓国の豚骨ラーメン?…済州道のコギククス(2)
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