先月末、台湾の病院の救急センターに韓国人ユン某被告（２２）が運ばれた。ホテルで突然倒れ、こん睡状態だった。レントゲン撮影の結果、ユン被告のおなかの中に、やや小さい固まりがいくつか発見された。コンドームで密封されたヘロインだった。体内で５グラムの固まり２つが破裂、気を失ったのだった。ユン被告は病院で治療を受け、命は取りとめたが、今月初め、現地警察に拘束収監された。

ソウル中央地検麻薬・組織犯罪捜査部は２３日、ユン被告とともに密封したヘロインを飲みこんで運んだ疑いでウ某被告（２３）とパク某被告（２５）を逮捕起訴した。ウ被告は先月２０日、タイのバンコクで台湾人の麻薬商から５グラムと１０グラム単位で密封したヘロイン１．３キロを渡してもらった後、パク被告ら韓国人３人に運搬を指示した。パク被告らはコンドームに包んだヘロインを水とともに飲むか肛門から入れて隠す手法で台湾まで運び、捜査機関に摘発された。これらが運んだヘロインは４万人が同時に投薬できる分量で、現価では４億４０００万ウォン（約３３６０万円）に達する。パク被告とユン被告はヘロイン２２０グラムと５９０グラムを運んでくれる対価としてそれぞれ１５０万ウォンと５３０万ウォンを受け取ることにしたものと検察の調べで明らかになった。