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「資金投資できるのは韓国だけ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「外国人はBuy Koreaの言葉通りに韓国を買っている」

最近の国内証券市場で起きている外国人の爆発的な買い攻勢について、KTB資産運用の張寅煥(チャン・インファン)社長は、「機関投資家すらその規模に当惑するほど」と話す。

この日のKOSPI指数は取引時間中に一時1704ポイントまで急騰した。国内の機関投資家と個人投資家の買い注文が集まったことから指数は前日より12.14ポイント、0.72%上昇の1965.47ポイントで引けた。前日には過去3番目の規模となる9079億ウォン(約685億円)の買い越しを記録した外国人投資家は、この日も7650億ウォンの買い越しとなり指数上昇を牽引した。外国人投資家はこの日まで10営業日連続の買い越しとなった。株式市場で外国人の買い攻勢が続きウォン相場も年初来最高値を更新している。ソウル外為市場では前日より6.5ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1204.8ウォンを記録した。


外国人が韓国の証券市場に資金を浴びせている理由として挙げられるのはドルの劣勢だ。ウォール街の代表的悲観論者のマーク・ファーバー氏はこの日ソウル市内のホテルで講演し、「ドルの価値はたぶんゼロまで落ちるだろう。米国の財政赤字がふくらんでおり、ドルの価値は下がらざるを得ない」と主張した。これによりドル資産に集まっていた資金がアジアなど新興市場に移動しており、この資金にアジアで最も人気なのが韓国ということだ。張社長は、「日本はまだ回復が遅れており、中国は閉ざされた市場だ。アジアで資金が行ける先は事実上韓国しかない」と述べた。また、「韓国には競争力のあるグローバル企業があり、その業績が目立って良くなっている点も外国人を引き付ける要因」と分析した。外国人投資家には韓国が為替差益に投資利益まで確保できる「安全市場」として浮上したという意味だ。

来週に韓国の証券市場がFTSEの先進国指数に組み入れられることも、「バイコリア」に弾みがつく要因と分析される。メリッツ証券のシム・ジェヨプ投資戦略チーム長は「先進国指数編入による新規資金流入規模は最低12兆ウォンから最大36兆ウォンに達するものとみられる」と述べた。

しかし指数があまり短期間に急上昇したため、証券市場の負担感も拡大した。ウォン急騰で指数上昇を先導してきた輸出企業の業績にブレーキがかかる可能性もある。

韓国投資バリュー運用のイ・チェウォン副社長は、「条件が良いとはいえ上昇スピードがあまりに速い。ウォンが急激に上昇すれば輸出企業の業績が鈍化し、調整の原因になりかねない」と話す。

資産バブルを警戒する指摘も出始めた。韓国開発研究院(KDI)の金炫旭(キム・ヒョンウク)専任研究員はこの日の報告書で、短期資金の伸びはまだ資産市場の過熱を招くほど深刻なものではないとしながらも、「拡張的通貨政策が長期化する場合、資産価格の急騰落にともなう景気不安の可能性は排除しがたい」と主張した。



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