半導体工学界の20年の宿題を韓国科学者が解いた。
韓国科学技術研究院(KIST)ナノ科学研究本部のチャン・ジュンヨン、ク・ヒョンチョル博士チームは電子の回転現象を利用してデジタル信号「0」や「1」をつくる新概念トランジスターを世界で初めて開発するのに成功したと17日、明らかにした。
これを受け、半導体の記憶素子とコンピュータープロセッサー用チップ開発の方向に新しい風が吹くことになった。理論上、現半導体の限界を超える超高集積半導体の開発も可能とみられる。研究の結果は科学学術誌「サイエンス」18日付で発表された。
現在コンピューターなどに使っている半導体には超小型トランジスター数億個ずつ入っている。またデジタル信号の「0」「1」を記録する方法は電子の数に基づく現象を利用している。このため半導体の集積度を高めるのに限界があり、科学界は新しい記憶方法を研究してきた。
KIST研究チームは電子の極性方向を定めて半導体に注入した後、出力端に出てくる電子の極性方向によって変わるデジタル信号を読み取るのに成功した。
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