三星(サムスン)経済研究所は来年の1人当たりGDPは2万ドル台に戻るとの見通しを示した。同研究所は16日、「2010年世界経済と国内経済見通し」と題する報告書を通じ、来年の韓国経済は3.9%の成長率を記録し、内需と輸出が回復し1人当たりGDPが2万43ドルに達すると予想した。1人当たりGDPは2007年に2万1655ドルで2万ドルを初めて突破したが、昨年は1万9092ドルに減少した。最近国際通貨基金(IMF)は2012年に1人当たりGDPが2万ドルを回復すると予想した。三星経済研究所は今年の韓国の経済成長率をマイナス0.8%、1人当たりGDPを1万6663ドルと予測した。
ウォン相場はドルの下落、経常収支黒字などにより、来年は1ドル=1130ウォン水準となり、経常収支は今年の半分水準の約159億ドルになるとした。来年の原油価格は今年より1バレル当たり20ドルほど上がり83ドル水準に上昇するが、消費者物価上昇率は年平均3%水準にとどまるものと分析した。
また来年の民間消費は今年のマイナス0.3%から改善し3.1%増えると予想した。輸出と輸入はそれぞれ12.2%と17.8%といずれも2けたの成長を記録するとし、設備投資も低迷から抜け出して今年より8.2%増加すると説明した。
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