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李大統領「天皇訪韓、韓日過去歴史に終止符打つ意味」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「天皇の韓国訪問は、両国関係の距離を完全になくし、終止符を打つという意味がある」。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は15日、連合ニュースや日本の共同通信との共同インタビューで、天皇の訪韓について、こうした意味を付与した。天皇に対しては外交的に、日本での呼称通り「天皇」と称した。

李大統領が天皇を「招請」したのは、昨年2月に就任する前や昨年4月に訪日した当時に続き3回目となる。李大統領は「韓国の立場から考えれば、韓日併合というよりは強制併合だ。戦後、加害者のドイツと被害者の欧州諸国の関係が今日欧州連合(EU)につながった過程を考えてみれば、日本とアジア、特に韓日関係にも新たなレベルの協力が実現されるべきだという期待感がある」と述べた。


かつても天皇の訪韓問題は度々取りあげられてきた。98年、金大中(キム・デジュン)政権発足後に金大統領が日本を国賓訪問した当時、韓日両国が共催するサッカーの02年・ワールドカップ大会(W杯)の開幕式典に、天皇を正式に招待したことがある。しかし当時、日本の歴史歪曲教科書問題などで両国関係が冷え込み、実現できなかった。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代の初期にも時々議論されたが、それ以上浮上しなかった。しかし今回は状況が良くなった。保守派が多い自民党政権が崩壊し、「アジア重視」の外交を宣言した民主党の鳩山政権が16日にスタートする。民主党は▽日本帝国主義の侵略を美化する代表的な宗教施設の靖国神社に代える国立追悼施設の建設▽永住外国人への地方参政権付与--を進めるという立場も表明したことがある。

天皇も韓国に友好的だ。李大統領が就任した当時、異例に祝賀のメッセージを送ったことに続き、昨年、李大統領が訪韓を要請したことに対し「政府が決めるべきことだが、ありがたく思う」とした。来年が韓日国交正常化45周年、日本による韓日強制併合100周年になる年だとの点も注目すべき部分だ。天皇は92年、日中国交正常化20周年に際し訪中、謝罪している。

しかし依然として障害物があるという見方もある。韓国内には過去歴史に対し、遺憾に思う情緒がたくさん残っており、これを解消する日本政界の誠意ある反省や実践などが先決されるべき課題だということだ。しかし李大統領はインタビューで「天皇が世界のすべての国を訪問したのに、韓国だけ訪問できずにいる。私は韓日関係が過去にばかり縛られているわけにはいかないと考える」という認識を示した。



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