下半期の携帯電話市場は、高性能プレミアムフォンが主導する見通しだ。業界によると、夏以降に携帯電話キャリアの補助金が縮小され、携帯電話販売量は急減したが、スマートフォンとフルタッチフォンのような８０万ウォン台以上の高価格プレミアムフォンの人気は変わらない。これを受け三星（サムスン）電子、ＬＧ電子、パンテックなどが補助金の影響を余り受けない高価格携帯電話市場に力を入れている。三星電子のチョ・ジンホ常務は、「高価格のハプティックフォンの期待以上の善戦でプレミアムフォン市場の可能性を十分似確認した」と話す。

◆君も私もスマートフォン＝国内のスマートフォン市場の９０％以上を占める三星電子は、下半期に「プレミアムＡＭＯＬＥＤスマートフォン」（Ｍ７１０）と「ラグジュアリーデザインスマートフォン」（Ｍ７２０）など新たなスマートフォンのラインナップを国内市場に投入する予定だ。Ｍ７１０は３．７インチのＡＭ型有機ＥＬ（ＡＭＯＬＥＤ）液晶を採用した。どの形態の動画も別途の変換作業なく楽しめるＤｉｖＸプレーヤーを搭載し、「見る携帯電話」の面貌を強化した。

ＬＧ電子も下半期にウィンドウズモバイル６．５を搭載したスマートフォン３モデルの発売を準備している。タッチスライドフォンとＱＷＥＲＴＹキーパッドを装備し、プレミアムから普及型まで多様だ。ＭＣ事業部を総括する安承権（アン・スングォン）社長は、今年の３モデルに続き、来年にはウインドウズモバイルを搭載したスマートフォン１０種類を出す予定だ」と明らかにした。これと合わせ７月にはアジア市場向けの「ＬＧアプリケーションストア」をオープンしたのに続き、国内のＬＧスマートフォンユーザーが映画、ゲーム、ミュージックビデオなどをダウンロードできる「コンテンツキューブ」のサービスを１４日に開始した。


◆フルタッチフォンが大勢に＝ハプティック系列でフルタッチフォン市場を主導してきた三星が、第２世代携帯電話の余勢を駆っている。今月中に出る第２世代フルタッチフォンＳＣＨ－Ｂ９００には第３世代ハプティックと同じユーザー環境を採用した。三星はやはり今月発売予定のアルマーニフォンをフルタッチフォンの中のブランドフォンにする戦略だ。ＡＭＯＬＥＤ液晶とともにスマートフォンに装備されるＤｉｖＸプレーヤーを搭載し、「見る携帯電話」と「ブランド携帯電話」の二兎を捕まえるものだ。

ＬＧ電子は下半期にフルタッチ戦略フォンの「ニューチョコレートフォン」に期待をかける。初めて２１対９の４インチモニターを採択した携帯電話だ。従来の画面の縦横比が１６対９のフルタッチフォン市場でデザイン競争にピリオドを打ちたい」という抱負だ。

パンテック系列も７月に８０万ウォンの動画対応携帯電話の「キューブリック」を出したのに続き、３インチ台のフルタッチスクリーンフォンを発売する予定だ。同じくＤｉｖＸプレーヤーを搭載し、動画再生面に力を入れた。先月に携帯電話市場に進出したＳＫテレシスも「Ｗ」のブランドの初製品として来月に３インチフルタッチフォンを発売する計画だ。

三星電子は今年欧州に投入した１２００万画素のカメラ付き携帯を国内でも発売することにした。３００万～５００万画素が主流のカメラ付き携帯市場でもうひとつの高性能電話で勝負に出る体制だ。



◆スマートフォン＝アップルの「ｉＰｈｏｎｅ」やリムの「ブラックベリー」のように、インターネットへのアクセスが可能で、各種のアプリケーションを通じて音声やデータ、文書などを処理できる携帯電話。



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