北朝鮮が臨津江(イムジンガン)上流のファンガンダムを予告なしに放水する直前、ダムの高さに迫るほど水が貯まっていたとする一部メディアの13日の報道で、北朝鮮の放流の意図をめぐりまた議論が起きている。あるメディアが韓国と米国の情報当局の情報として、「北朝鮮のファンガンダム放水前後の衛星写真を入手し分析した結果、放水直前までダムは満水に近かった事実を確認した」と報道したのが発端となった。この報道はまた「ダムが満水だったことから、水を抜こうという意図もあったと分析される。放流以前に降った雨によりファンガンダムに水が流れ込んだり、臨津江上流の支流に設置された数十個の堰とダムのうち一部が決壊し、水がファンガンダムに急速に流入した可能性もある」と説明した。
国防部のウォン・テジェ報道官はしかし、「一部メディアでダムが6日に放水する直前に満水だったと報道したが、当時は平常時の水位を維持していたものと承知している。ファンガンダムは水力発電を行うダムであり、以前も貯水と放流を繰り返してきた」と反論した。満水により不可避な状況で単純放流をしたのではないという見方に重きを置いた説明だ。
一方、北朝鮮軍がダムの水を放流する1日までの5日に臨津江の軍事境界線近くで2時間にわたり偵察活動をしていたことが明らかになった。軍関係者は国会国防委員らが11日に現場を訪問した際に、非公開を条件にこのように報告したと13日に明らかにした。
軍関係者は「北朝鮮軍10人余りが5日午前9時を前後して非武装地帯(DMZ)内の北側哨所を離れ臨津江の軍事境界線周辺を偵察し正午に復帰した。軍事境界線近くで偵察する行為は時々あったが、今回は偵察直後にダムの水を放流し、軍事的意図があったのか分析中だ」と述べた。
臨津江での惨事を捜査している京畿道漣川警察署は13日、情報システムが正常に発令されれば犠牲者が待避できていたことが確認されたと明らかにした。警察によると、6日午前1時ごろに北朝鮮のファンガンダムから放流された水が軍事境界線近くの必勝橋に到達した後、臨津橋から下流に3キロメートルの事故現場に着くのにかかる時間は2時間30分ほどだった。事故当日、必勝橋の推移が警報発令基準の3メートルを超えたのは午前3時で、情報システムさえ作動していれば臨津橋下流で野営中だった5人は待避できていたはずだ。
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一方、北朝鮮軍がダムの水を放流する1日までの5日に臨津江の軍事境界線近くで2時間にわたり偵察活動をしていたことが明らかになった。軍関係者は国会国防委員らが11日に現場を訪問した際に、非公開を条件にこのように報告したと13日に明らかにした。
軍関係者は「北朝鮮軍10人余りが5日午前9時を前後して非武装地帯(DMZ)内の北側哨所を離れ臨津江の軍事境界線周辺を偵察し正午に復帰した。軍事境界線近くで偵察する行為は時々あったが、今回は偵察直後にダムの水を放流し、軍事的意図があったのか分析中だ」と述べた。
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