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大邱世界陸上大会、ボルト不参加でごたごた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

エレーナ・イシンバエワ(ロシア)



2011年に開催される世界陸上選手権大邱(テグ)大会の組織委員会が緊張に包まれている。大邱市が毎年開催している「大邱世界陸上大会」が25日に開かれるが、出場予定だったジャマイカの陸上選手ウサイン・ボルト選手が当初予定を変更したためだ。

ボルトは5日にベルギーのブリュッセルで行われたゴールデンリーグ200メートルの競技後、「とても疲れ最後の25~30メートルはまともに走れなかった。早く家に帰って休みたい」と疲労を訴えた。招請料50万ドル以上を提示し、ボルトの出場に全力を挙げていた組織委員会は消沈した雰囲気だ。


組織委員会のキム・ジュン競技総括チーム長は、「青天の霹靂だ。東奔西走しているが、代わりを探すのは簡単ではない」とため息をついた。「ほとんどの選手がシーズンを終えた後なので連絡も難しい。最大限努力し出場するスター選手を物色している」としているが、大会開催日が迫っており、実現の可能性はとても低い。

2005年に初開催された大邱世界陸上大会は、これまで女子棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ(ロシア)と男子ハードル110メートルの劉翔(中国)、女子短距離のローリン・ウイリアムズ(米国)など世界的なスターが出場し成功させてきた。しかし常連のイシンバエワに続きボルトまで不参加を表明してきたため、今年の大会は盛り上がりに欠けた大会になる危機に陥った。

組織委員会はボルトの出場に合わせ、初めて午後6時から9時までの夜間競技を準備した。また無料でスタジアムを開放していたこれまでと違い、入場券を販売する計画だったが、ボルトの不参加でこの計画も再検討すべき事態になった。ムン・ドンフ副委員長は、「ボルトは来られないが、大型スターが数人出場する。具体的な選手リストは来週初めに公開する」と話している。

組織委員会は当初出場しないことになっていたイシンバエワを説得しているという。しかしイシンバエワが出場したとしても、ボルトの破壊力には及ばず、組織委員会の苦悩は深くなっている。



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