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危機はチャンス…生き残るグローバル企業の支配力がより強化(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
しかし韓国企業を「金融危機の勝者」と断定するには早いという指摘も少なくない。姜万洙(カン・マンス)大統領特別補佐官は最近「国内主要企業が為替効果を除くと営業利益率がマイナス10%を下回るケースもあると推定される」と述べた。韓国の輸出企業がウォン安のおかげで世界市場で善戦したが、ウォン高基調に転じれば苦しくなるという説明だ。

三星健在研究所のキム・ジョンニョン首席研究員は、「今回の金融危機は経済周期上の不況期な上、産業地図が塗り変わる時点で発生し大きな変化があった。今後5年間に世界100大企業のうち30~40社以上が変わる可能性が大きい」と述べた。

◆自動車=最も変化が大きかった産業だ。米国と日本のメーカーの下落が目立ち、欧州・韓国・中国の善戦が顕著だった。先頭集団からの没落と後続集団からの跳躍現象が現れた。「100年の自動車王国」と呼ばれたゼネラルモーターズ(GM)は今年上半期に米国の裁判所に破産保護申請を行い、国営企業として再出発した。フォードは破産を免れたがボルボ売却に乗り出すなど構造調整中だ。これに対し現代(ヒョンデ)自動車の第2四半期営業利益率は8.1%で、トヨタのマイナス5.1%、ホンダの1.3%、フォルクスワーゲンの3.4%を大きく上回った。現代・起亜自動車は先月に米国市場でシェア8%を記録し、クライスラーを抑え6位となった。


◆IT=この1年間に韓国企業は半導体、液晶パネル、携帯電話などで好調を見せた。三星電子とハイニックス半導体のシェアは第2四半期に61%で、昨年同期より13.1ポイント急増した。世界で売られる完成品フラットテレビの3台に1台がサムスン・LGの製品だ。この分野でLG電子は第2四半期にソニーを3位に押しのけ業界2位に上昇した。円高で積極的なマーケティングができない日本企業と違い、韓国企業は技術力を基に積極的なマーケティングを展開し市場シェアを伸ばしている。

◆鉄鋼=金融危機以降、鉄鋼需要減少と構造的な供給過剰で業績が大幅に悪化した。しかし苦しい中でもポスコと新日鉄の善戦が目立った。ポスコは第2四半期に主要鉄鋼メーカーのうち唯一黒字を記録した。M&Aを通じた拡大で世界1位のアルセロールミッタルは最近拡張経営に伴う流動性確保不足で厳しい状況に置かれている。



危機はチャンス…生き残るグローバル企業の支配力がより強化(1)


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