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危機はチャンス…生き残るグローバル企業の支配力がより強化(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世界最大の自動車メーカーのトヨタ自動車は、金融危機以降にスタイルを変えた。危機にも揺らがない強い会社とされていたが実際にはそうではなかった。今年トヨタの自動車生産台数は昨年より28%、販売は18%減少する見通しだ。2008会計年度に4369億円の営業赤字を出した。創立70年で初めての赤字だ。

トヨタは金融危機以降に生産を減らしながら非正社員の3分の2を解雇した。コスト削減のため一部生産ラインはまだ稼働していない。最近回復傾向を見せ今年15万台の増産計画を発表したが、政府補助金と減税優遇でハイブリッドカーだけが好調なだけで、一般車両の販売はまだ不振が続く。米国の自動車産業は金融危機で破産保護というカンフル剤に頼るなど激しい被害を見せた。

金融危機は世界の産業地図を塗り替えた。自動車・鉄鋼業主で半分以上の企業で地位が逆転した。半導体・携帯電話・液晶パネルなどIT部門でも地殻変動が進んでいる。三星(サムスン)経済研究所によると、自動車産業は金融危機を迎えたこの1年間で業績(売上・営業利益率増加率)上位企業から下位企業に、業績下位企業から上位企業に変わった割合は企業全体の60%を上回った。


世界経済で最悪の局面から抜け出しながら生き残った企業の市場支配力が大幅に強化される現象も示されている。

国別では金融危機の震源地となった米国企業と円高で価格競争力が低下した日本企業が厳しい状況となった。日本企業は国内では消費不振、海外では円高に足を引っ張られている。これに対し欧州はフランスとドイツがすでに4月に景気低迷が終わったという診断が出るほどに急速に回復している。韓国もIT・自動車・鉄鋼など主力産業が米国や日本企業の不振のすきをついて躍進している。



危機はチャンス…生き残るグローバル企業の支配力がより強化(2)


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