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ダムの補修目的? 意図的な放流?

北朝鮮はなぜ韓国側に通知せず、突然、臨津江(イムジンガン)の水門を開いたのか。政府関係当局は6日、放流地のファンガンダム関連情報に基づき3つの暫定結論を出した。

まず考えられるのはファンガンダムの補修と整備だ。情報当局は北朝鮮がファンガンダムを完工した時期を今年2月と見なしている。一部では07年秋ごろに完工したという声もあるが、今年に入って稼働し、本格的に水を貯め始めたという説明だ。

北朝鮮情報に詳しいある関係者は「貯水量3億5000万トンにのぼる多目的ダムのファンガンダムの水位が上がる過程で、補完したり手を加えるべき部分ができた可能性がある」と述べた。


暴雨などで水量が大きく増える7-8月ではないうえ、最近雨が降っていない状況であるため、放流したのは水を減らさなければならない理由が生じたため、という分析だ。

2つ目はダムの稼働過程で事故が発生したり亀裂が生じたりした可能性だ。水を満たす過程でダム上層部に亀裂が生じるなど構造上の欠陥が発生し、急いで水を抜かなければならない状況が生じたということだ。

北漢江(ブッカンガン)の金剛山(クムガンサン)ダム(イムナムダム)建設に関与したある脱出者は「資材不足や鉄筋・コンクリートなどの不良のためダムに亀裂が生じたり崩壊の危機が生じる場合も少なくない」と述べた。

北側地域にも被害が憂慮される状況で突然未明に4000万トンにのぼる放流を始めたのも何らかの事情があったという分析だ。ある当局者は「完工時期と湛水能力からみて、今は水を取り出す時点ではない」と述べた。

3つ目は意図的放流の可能性だ。南側に打撃を与えることで南北関係に対する不満を表すなどの目的を果たそうとしたという見方だ。しかし最近、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が柔軟なジェスチャーを見せているため、‘水攻’とは考えにくいという指摘もある。さらに人命被害までが発生し、国民の対北朝鮮感情が悪化する状況も考えられる中で、意図的に放流する可能性は大きくない。

政府は7日、北側に遺憾を表明し、再発防止を求めるという立場だ。その一方で、今回の事態が和解の雰囲気が漂う南北関係の悪材料にならないか神経を尖らせている。統一部の当局者は「今回の事故で南北間当局対話が必要だという世論は高まると考えられる」とし「北朝鮮がどれほど誠意ある態度を見せるかがカギだ」と述べた。



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