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新型インフルエンザ(インフルエンザA/H1N1)に感染された40歳女性が脳死状態に陥った。新型インフルエンザ感染者が脳死状態に陥ったのは今回が初めてだ。この女性は先立って死亡した4人と違い、慢性疾患がない元気な人だった。この患者は現在、心臓と肺は正常作動しているが、脳機能が止まり人工呼吸器をつけている。
疾病管理本部クォン・ジュンウク伝染病管理課長は4日「首都圏に居住する40歳女性新型インフルエンザ確定患者が 1日、脳のむくみ、脳出血を起こしてコンピューター断層撮影(CT)をした結果、脳死状態と推定されると医療陣が診断した」と「しかし新型インフルエンザウイルスが脳死を引き起こしたのかについては不明で、専門家たちとともに精密力学調査をしている」と明らかにした。
この患者は先月24日、発熱・咳の症状で町内の病院に行ったが状態が悪化して27日、別の病院で肺炎診断を受けた。しかし翌日、急性呼吸困難の症状が出たため、大型病院に移された後、直ちに抗ウイルス剤(タミフル)が投与された。その後、状態が好転して30日、胸部X線の撮影結果、肺炎の症状は消えたものと確認された。しかし今月1日、急に脳のむくみと脳出血が発生し、脳死状態に陥った。
疾病管理本部チョン・ビョンユル伝染病対応センター長は「脳死者の主治医はタミフル投薬後、肺炎症状が完全に消えたので新型インフルエンザによる脳死ではないという所見を出した」とし「死亡者が多い米国・メキシコなどでも今まで一度も新型インフルエンザが脳の病気に発展した事例はない」と話している。
4日現在、新型インフルエンザ患者は5017人と増加し、入院中の患者は8人(脳死者含み)だ。このうち73歳の女性高血圧患者と67歳の男性慢性肝疾患患者が比較的病勢が悪いということだ。
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