新型インフルエンザの変種に対する恐怖が広がっているが、その可能性は非常に低いという研究結果が発表された。
米メリーランド大学のペレス教授チームは、新型インフルエンザの変種出現の可能性を調べるため、人と免疫体系が似たイタチに新型インフルエンザウイルスと季節性インフルエンザウイルスの2種類を同時に感染させた結果、特別な変移は現れなかった、と明らかにした。
研究チームはイタチに季節性インフルエンザウイルスとこれより2倍多い量の新型インフルエンザウイルスを同時に注入した。その結果、イタチに呼吸器感染症は表れたが、変種ウイルスは出現しなかった、と説明した。
ペレス教授は「新型インフルエンザは季節性インフルエンザウイルスと混ざっても容易には毒性が強いウイルスに変移しない」とし「ただ、新型インフルエンザは感染の速度が非常に速いため、予防ワクチンは必要だ」と述べた。
これと関連し米国立アレルギー・伝染病研究所のモレンス博士チームも「春に流行した軽いインフルエンザが秋に強力な変種になって現れるという話は根拠がない」とし、ペレス教授チームの研究結果を後押しした。
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