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中国ハルピンに建てられた安重根(アン・ジュングン)義士の銅像が韓国の地を踏んだが、設置の場所が決まらない。ハルピンは安義士が100年前、伊藤博文を暗殺した所だ。2006年1月、ハルピンに建てられ、11日後に中国政府の反対で撤去された安義士銅像は3年近く製作者イ・ジンハクさん(51)の事務室に臨時保管され、今回帰国した。
2日、安重根平和財団アカデミーなどによれば仁川本部税関駐車場で1日午前11時、歓迎行事を終えた銅像は、安義士の家廟があるソウル竜山孝昌公園に出発した。しかし銅像は公園内に入れなかった。銅像入国を推進した安重根平和財団青年アカデミーチョン・グァンイル代表(49)は「公園に24時間、臨時保管することで竜山区役所側と口頭協議された」と言った。しかし竜山区役所関係者は「関連要請があったが、事情が複雑で保留となっている」と話した。結局、午後遅くまで公園前で待機した銅像はソウルの別な所で保管されている。
銅像が立てられる場所はなお不透明だ。入国前設置場所について政府との協議が十分に行われなかったからだ。チョン・グァンイル代表は「1段階が銅像を帰国させることだった。設置場所を用意する2段階は入国後、進行する計画だった」と話した。
安義士銅像が「迷子」になり、国家保勲処も難色を示している。国家保勲処関係者は「安義士を追慕する一人であるだけに問題がうまくいってほしいが、銅像入国をめぐり安義士を称える団体たちと立場が違い、難しい状況」とし「銅像の歴史的・芸術的価値などを検討して関係団体たちと協議するのに時間が必要だ」と述べた。
ソウル南山の安重根義士記念館を運営している安重根崇慕会関係者は「銅像がハルピンに建てられた際には助言するなどいろいろ援助した」と言いながらも「しかし銅像が国内に入ってくることはほかの次元の問題で協議しなければならない事項が多い」と明らかにした。安重根崇慕会はソウル市と一緒に新しい記念館建立に合わせて安重根銅像をまた制作する事業を推進中だ。崇慕会の関係者は「多くの会社から受けたいくつかのデザイン案をもとに論議中だ」と述べた。
帰国した安義士銅像の設置場所が決まらないということが伝わると「関係当局などが銅像立地を早急に決めるべき」という世論が起こっている。慶煕大学ホ・ドンヒョン学部大学長(50、韓国史専攻)は「北東アジア平和共同体を模索した先駆者である安義士の精神が新しく評価を受けてある時点に銅像が故国に帰って来たということは大きな意味をもつ」とし「関連団体と政府などが協調して1日も早く適当な公共の場所を見つけ、彼の精神を称えるべき」と話している。
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