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日本の寺で行われる安重根義士追慕の法要

安重根(アン・ジュングン)義士の義挙100周年を記念する「大韓国人プロジェクト」を企画した誠信(ソンシン)女子大のソ・キョンドク客員教授が9月3日、日本へ向かう。

宮城県の大林寺を訪問するためだ。1981年から大林寺では毎年9月第1週の日曜日に安義士を追慕する法要が開かれている。安義士の誕生日が「9月2日」だからだ。安義士の遺影のそばにはもう一つの遺影がある。安義士が義挙後に投獄された旅順監獄の看守だった千葉十七氏のものだ。

1909年10月26日、安義士は中国ハルピン(哈爾濱)駅構内で伊藤博文氏を暗殺する。旅順監獄で30歳の安義士は25歳の憲兵、千葉氏と会って親交することになる。安義士は死刑の執行に先立ち、千葉氏に遺墨(いぼく=故人が書き残した書画)を残した。


「為国献身軍人本分(国のために命を捧げるのは軍人の本分だ)」--。

千葉氏は20年に退役、帰郷した後、夫人とともに安義士の位牌を奉った。34年に千葉氏が死去した後、夫人がそれを受け継いだ。千葉氏は安義士が奉られた大林寺に埋められた。夫人は65年に死去。夫婦には子どもがなかった。夫婦の遺志を姪らが受け継いだ。それだけ千葉氏が安義士を尊敬する気持ちは深く、大きかった。千葉氏の姪は79年に遺墨を韓国に寄贈した。この遺墨は宝物第569-23号に指定されている。

こうした物語は大林寺の斉藤泰彦住職(74)が『わが心の安重根・千葉十七合掌の生涯』という本を著した後、広く伝えられはじめた。住職は今でも法要を率いている。法要には毎年およそ100人の日本人が参加する。安重根義士を研究する人だけでなく、千葉氏の遺族も集まる。ソ教授は法要に出席し、遺族の拇印を集める計画だ。

ソ教授は「安義士を大事に思う人々の拇印を集めるため日本へ向かう」とし「安義士の“東洋平和論”で分かるように、同氏の夢は北東アジア全体が平和に暮らす世の中を作ることだったとの点を知らせたい」とした。同プロジェクトを後援する文化体育観光部とソ教授は今年6月から全国を回り、国民の拇印を集めている。およそ3万人が参加する拇印イベントは今月末まで続く。

文化体育観光部は安義士の「義挙100周年」となる10月26日から1カ月間にわたり、光化門(クァンファムン)のKT(旧韓国通信)ビルと文化体育観光部ビルに、絵が描かれた大型の垂れ幕を設置する方針を決めた。KTビルには約3万人の拇印をモザイク処理し「薬指が切れた安義士の拇印」を再現する。大きさは横30メートル、縦50メートル。文化体育観光部ビルの外壁には、国民1万人の顔写真をモザイク処理して安義士の顔を表現する。大きさは横20メートル、縦20メートル。

文化体育観光部は安義士の誕生日の2日「国民の顔を集めるためのインターネットサイト」をオープンする。サイトのアドレスは「an100years.korea.kr」。同サイトにアクセスし自身の顔を登録すれば、モザイク処理する安義士の顔の一部として使われることになる。拇印と顔を再現する大型の垂れ幕は展示が終わった後、国家報勲処に寄贈される。2010年に完工する安重根義士記念館に永久的に展示するためだ。展示期間中には記念館の建設に向けた募金イベントも行われる。



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