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日本の54年ぶりの政権交代…各国の反応

米国と中国が日本の政権交代にともなう外交・通商変化に神経をとがらせている。米国は総選挙で圧勝した日本の民主党の「自立外交」の公約が現実にどのように反映されるか注目している。中国は鳩山由紀夫民主党代表がアジアの国との「友愛」を強調してきた点から関係改善に対する期待感を見せている。

◆慎重な米国=「日米同盟強化」を主張してきた自民党と違い、「対等な日米関係」を標榜してきた民主党の衆院選勝利に米国はやや緊張しているムードだ。米国メディアは鳩山代表が選挙運動期間に「対米依存ではないより自立した外交をする必要がある」と述べたことを繰り返し紹介した。

鳩山代表は今月中旬に首相に選ばれた後、すぐに国連総会と主要20カ国(G20)首脳会議に出席するため米国に向かう。11月にはオバマ米大統領が日本を訪問する計画だ。そのため両国首脳の会談で民主党が問題としてる日米地位協定や在日米軍再編について、鳩山次期首相が異議を唱えるかが注目されている。


しかし日米関係が急変することはないというのが米国メディアの見方だ。こうした中、開票直後に米ホワイトハウスのギブス報道官は慎重な表現で米国の立場を示した。「米国と日本の協力な同盟と緊密なパートナーシップが日本の新政権の下でも継続して発展していくことを確信する。オバマ大統領は両国間の懸案に関し新しい日本の首相と緊密に協力することを期待している」との内容だった。

◆歓迎する中国=中国政府は31日まで民主党の衆院選勝利について説明や立場を発表していない。しかし国営新華社通信など中国メディアは鳩山代表がアジアの国々と関係を改善したいと明らかにした外交分野の選挙公約を取り上げて報道している。

鳩山代表は「中国と日本の関係が重要であり、現在の『戦略的互恵関係』をさらに発展させるべき」との考えを示してきた。中国は日中関係に大きな風波を起こした日本の首相による靖国神社参拝問題がどのような形であれ改善されるものと期待している。米国中心の外交政策から抜け出し、アジア外交を強化する場合、中国との関係がより厚くなる可能性が高いとみている。

中国共産党と民主党の交流がより活発になるという見通しもある。民主党の影の実力である小沢一郎代表代行をはじめ、鳩山代表、菅直人代表代行、岡田克也幹事長ら民主党執行部は党旗揚げ後、中国共産党と党レベルでの交流を続けてきた。中国メディアは次期ファーストレディの鳩山幸夫人が上海で生まれたという事実も集中的に報道し親近感を示している。

しかし警戒の声も出ている。新華社通信は「来年7月の参議院選挙で過半数を確保するために民主党が保守勢力の票を意識し中国に意図的に強硬な態度を見せる可能性がある」と伝えている。



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