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イ・ヨンエ15年ラブストーリー <1>私的な集まりで出会う



イ・ヨンエ(38)と事業家チョンさん(46)の結婚は15年愛の結実という点で1本のドラマを彷彿させる。ホームドラマのような笑いと歓喜の瞬間もあったが、他人にはわからない涙と苦痛の時間もあった。チョンさんを10年間取材してきた2人のラブストーリーを3回に分けて地上中継する。

チョンさんとイ・ヨンエの初の出会いはイ・ヨンエがマモンドのCMモデルとして起用されたころだ。「酸素みたいな女性」というニックネームが付き、広告界の新星としてちょうど注目が集まったころだ。当時、チョンさんは米国でイリノイ工科大を卒業後に帰国、某大企業退社後、自分の事業を拡張を始める時期だった。


米国の有名IT企業の韓国支社長として発令を受けた彼は、通信関連事業に力を注ぐ中、ある私的な集まりでイ・ヨンエに会う。広告企画会社を運営していた友達が用意した席だった。好奇心の高いチョンさんはイ・ヨンエに芸能界の生活についてあれこれ尋ね、イ・ヨンエは頼もしいチョンさんを兄のように思うようになった。

そうしていつか消えていくと思われた2人の縁は細いが長くつながった。チョンさんの事業はかなり大きくなり、イ・ヨンエも女優として伸び盛りだった。しかし常に晴れやかな2人も危機を経るが、そのたびにそのスランプが2人をますます固い縁で結ばれて行くようになった。

決定的に2人が近くなったのは2000年代の中盤、チョンさんに試練が相次いでやってきたときだ。事業は思うようにいかず、結局米国本社は韓国事業撤収を決めた。そのころ、挫折と失意に陥っていたチョンさんをそばで慰め、話し相手になってくれた人がまさにイ・ヨンエだった。

自分と対話相手になるようには思わなかったイ・ヨンエが徐々に女性として見え始めたのもこの時であったものと推測される。イ・ヨンエも誰にも口にできない有名人のさびしさや孤独をチョンさんとは安心して共有することができた。

チョンさんはイ・ヨンエに対し「スター意識がない謙虚な人」と口癖のように話す。イ・ヨンエのように高い人気を得れば自分もきどってお高く止まりやすいが、イ・ヨンエは正反対というのだ。彼は「自分が出演するCM製品までお金を払って買う姿を見て、本当に正しい人だと何度も思った」という。どこに行っても特別待遇されるのを嫌がって、それで煩雑な所に行かない性格もチョンさんの心を捕らえた。

それで2人は静かな遊歩道デートをよくした。特に雨降る日、青瓦台前の道を主に歩いた。一度は外郭警備をしていた警護員が「イ・ヨンエさんではないか」と問い、サインを要請したが、傘の中のイ・ヨンエが「うわさを立てないで」とはにかむように笑ったというエピソードもある。

青瓦台散策路をよく訪れるので警護員たちの間では「状況1。チャングムが来た」という無線交信が数回あったという。イ・ヨンエが現れると反対側の散策路にイ・ヨンエを見ようと警護員が集まって2人を困らせたこともある。それでも2人はここをよく訪れた。イ・ヨンエがその道が特に好きだったからだ。

2は明日掲載します。



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