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北「朝米協議を」、米「6カ国協議復帰に同意が先」

米国と北朝鮮が北朝鮮の核問題に関連した対話の方式をめぐり、かけ引きをしている。

北朝鮮は「朝米両国の協議」を、米国は北朝鮮に対し「北核問題を話し合う6カ国協議への復帰」をそれぞれ求め、神経戦を繰り広げる様相だ。朝米協議を望む北朝鮮の柔軟姿勢が強まっている。オバマ政権で北朝鮮政策を総括するボスワース米特別代表に北朝鮮を訪問してほしいという招待の意も伝えた。

しかし米国務省のケリー報道官は25日、定例ブリーフィングを行い「ボスワース特別代表であれ、6カ国協議のソン・キム米首席代表であれ、現在としては北朝鮮を訪問する計画がない」と明らかにした。同報道官は「北朝鮮との対話は歓迎するが、(朝米協議は)多国間対話という枠組みの中で行われるべき」とした後「北朝鮮を6カ国協議に復帰させ、韓半島の非核化という目的を達成するため、6カ国協議に焦点を当てている」と強調した。


それでもケリー報道官は「朝米協議の前提条件」を緩和、北朝鮮との対話を非常に望んでいるという印象を与えた。ケリー氏は同ブリーフィングで「米国は北朝鮮が6カ国協議に復帰すると同意するなら、北朝鮮と向き合うことができる」と述べた。北朝鮮が6カ国協議への復帰を政治的に約束すれば、6カ国協議の再開前でも朝米協議を開始できるという意味に受けとめられた。

「北朝鮮が6カ国協議に復帰する場合、6カ国協議が開かれる場所で別途の朝米交渉を行うことができる」とした従来の立場から大幅に緩和されたものだ。米ワシントンの韓半島専門家らの間では、ケリー氏の発言について、ボスワース特別代表が訪朝する可能性を完全に排除していないという見方が広がっている。

ある外交筋は「北朝鮮を交渉のテーブルに戻らせるため、ボスワース氏が訪朝するのは時間の問題」とした上で「同氏が北朝鮮を除く5カ国と協議した後、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)へ向かえば、朝米交渉に直行すると思われる負担を減らせる」と説明した。北朝鮮は17~21日、平壌入りした中国の武大偉外務次官に、6カ国協議への復帰には触れないまま、朝米交渉を行いという立場を表明したもようだ。

中国・北京の外交筋は「北朝鮮が朝米交渉の後、多国間協議に復帰できるという余地を残したようだ」と話した。武外務次官は北朝鮮に対し、6カ国協議への復帰を求めつつ「韓半島非核化」の原則を強調したとみられる。



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