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北、ボズワース氏を電撃的に招待…核交渉の新たな出発を予告

ボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)の訪朝は北朝鮮の核問題をめぐる交渉の新たな出発を意味する。

オバマ政権発足後、北朝鮮の核実験やミサイル発射、米国の強力な金融制裁措置により解決策が見えずにいた北核問題が交渉のテーブルの上にのせられることになるのだ。特に同氏の訪朝は北朝鮮の要請によるもので、金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長との会談が実現する可能性もあるという点から、北核問題の解決において、重大なターニングポイントになり得る。

オバマ大統領は就任初期、中東とアフガニスタンなど主要懸案がある地域の迅速な問題解決のため、特別代表を任命する方式を採用した。同大統領は今年2月末、北朝鮮政策を担当する特別代表として、北朝鮮問題に詳しい元駐韓米大使のボズワース氏を指名した。すでに2月初め、民間人として北朝鮮を訪問したボズワース氏は訪朝の意向を公表し、意欲を見せた。


しかし北朝鮮はこれを断り、長距離弾道ミサイルの発射(4月)、核実験(5月)など挑発行為で一貫した。オバマ政権は中国など国際社会の協力を得て、ブッシュ前政権時代よりはるかに厳しい国連の制裁措置で対抗した。ブッシュ政権時代とは異なり、オバマ政権は戦略的に北朝鮮への「圧迫」と「交渉」を分離し、対応した。

スタインバーグ米国務省副長官の指揮の下、制裁の局面では、米国務省で対北制裁を担当するゴールドバーグ調整官や、米財務省で反テロおよび経済情報を主管するレビ次官が前面に出た。そうした中、北朝鮮が立場を変え対話と交渉に触れたのを受け、交渉にかかわってきたボズワース氏が再び動きはじめたのだ。

ワシントンの外交筋は「米国人女性記者らの解放のためにビル・クリントン元大統領が訪朝したのが、朝米両国いずれにとっても局面転換のきっかけとなった」と話した。金委員長はクリントン元大統領に米国との関係改善や対話の意志を明らかにした。クリントン氏は帰国した後、政府当局者らに金委員長の健康状態が予想より良好で、北朝鮮全域を掌握していると伝えた。

こうした流れの中、北朝鮮は公式対話のチャンネルを見いだし、米国は協議に乗り出す方針を決めたということだ。北朝鮮としては、日増しに強度が強まる米国の対北制裁を緩和させる狙いがあるという見方もある。ボズワース代表は訪朝の時点などをめぐり、米ハワイ(今月初め)とソウル(22日、金大中元大統領弔問団の一員として訪韓)で、6カ国協議韓国首席代表を務める魏聖洛(ウィ・ソンナク)韓半島平和交渉本部長と会い、同問題について深く協議した。

同氏は来月、韓国・日本・中国を次々と訪問し、事前に協議した後、直ちに北朝鮮を訪問するとみられる。同氏の訪朝は、北核問題の解決において、重要なターニングポイントになる。成果は未知数だ。米国は「非核化さえ実現すれば、画期的な関係改善と支援策を取れる」と再度強調すると見られるが、北朝鮮が受け入れるかどうかは不透明だ。米国の見解もまだ否定的だ。ブッシュ政権で対北交渉を総括した高官も最近側近らに「北朝鮮は決して核を放棄しないだろう」と話したものとされる。それでもボズワース氏の訪朝は朝米交渉の扉を開く可能性が高い。



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