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リチウムは世の中を変える金属だ。最も軽い金属だが経てきた変化は重かった。リチウムの潜在力を初めて調べた人が60年前、オーストラリア精神科医ジョン・ケイドだ。彼は尿酸がむしゃくしゃする症状を起こすと信じた。尿酸をリチウムと交ぜて実験用マウスに投与した。リチウムを添加したのは尿酸をよく溶かすためだ。ところで思いがけない結果が出た。マウスはむしゃくしゃすることなく、むしろ物静かになった。10人の同じ患者に同じ治療法を使ったら効果が大きかった。このときからフロイトが心理的原因として説明した精神病は薬で調節可能な生物学的病気になった。これが「生物学的リチウム革命」だ。リチウムの効能はこれだけではない。日本の大分大学研究チームは今年の5月、水道水の自然産リチウム数値が高い所で自殺率が低いという事実を確認したと発表した。
リチウムは今日、人々が持ち歩く物質になった。携帯電話、ノート、パソコンにはリチウム電池が必須だ。小さくて軽いが性能は最高だ。1970年代以後、高級電池市場を荒らした。このごろは電気自動車にもリチウム競争が勃発した。電気自動車競争は、本当のところは電池競争だ。大勢はリチウム電池がすでに掌握している。電気自動車が増えるほどリチウム使用量もそれによって急増するほかない。
リチウムは国の運命を変えている。ボリビアがそうだ。南米からガイアナの次に貧しいこの国は全世界リチウム埋蔵量の半分(540万トン)を保有している。「リチウムのサウジアラビア」だ。映画「007クォンタム・オブ・ソラス」の撮影地であるウユニ塩原がまさにリチウムの宝庫だ。中国、日本がこの塩の原野で銃声のないリチウム戦争をしている。
「機械学的リチウム革命」はわが国の企業の命運も変えている。米国GMが社運をかけて開発した電気自動車シボレーボルトに採用された電池はLG化学の製品だ。ドイツBMWの電気自動車も三星(サムスン)SDIとボッシュの合弁会社が作る電池を使うことにした。リチウム電池が韓国企業の大ヒット商品になっているのだ。それに韓国地質資源研究院チョン・ガンソプ博士チームは海水からリチウムを抽出する先端技術を開発した。リチウム価格がもう少し上がれば採算性を合わせることができるという。
第二線後退を宣言した李相得(イ・サンドゥク)議員が資源外交に専念するといって先週行って来た所もボリビアだ。エボ・モラレス・ボリビア大統領は「リチウム事業は必ず韓国としたい」と言ったという。また新たなリチウムの大ヒットを期待してみる。
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