３０日に行われる日本の総選挙で野党の民主党の勝利が有力視されている。こうした中、小沢一郎民主党代表代行の影響力が大幅に強化されるという観測が出てきている。１８日に発表された民主党候補者名簿に‘小沢チルドレン’が多数含まれているためだ。民主党が勝利する場合、首相になる可能性が高い鳩山由紀夫代表の勢力は相対的に弱い。朝日新聞は「こうした現象は小沢代表代行に比べて党内基盤が弱い鳩山代表が首相に就任した後、党内の葛藤要因になることも考えられる」と分析した。

総選挙を陣頭指揮している小沢氏は民主党内の最大派閥を率いている。小沢氏は年初、秘書の政治献金問題で代表職から退いたが、党指導部の委任を受けて今回の公認作業を主導した。特に比例代表候補には小沢系が多い。党内の一部では比例代表名簿を「小沢名簿」と呼んでいる。


比例代表候補名簿は小沢氏が鳩山代表、岡田克也幹事長などごく少数の核心党員と協議して決めたが、小沢氏の影響が強く働いたという。名簿には小沢氏の最側近である山岡賢次国会対策委員長の三男が含まれている。山岡委員長は３月当時、代表を務めていた小沢氏が不正資金を受け取った容疑を受けている時に小沢氏側に立った。小沢氏の元秘書はもちろん、小沢氏が迎え入れた自民党出身要人も比例代表名簿に布陣している。

朝日新聞など日本メディアは小沢氏が今回の選挙で「小沢チルドレン」を大挙輩出し、党内の人脈を固めると分析している。０５年の総選挙では、当時の小泉純一郎首相が８３人の「小泉チルドレン」を得て強力な支持基盤を構築するのに成功した。０７年参院選で当選した民主党新人議員３８人で構成された小沢グループは現在約５０人に増えている。今回の総選挙を通して小沢グループは１００人規模の巨大集団に成長するという観測もある。

一方、鳩山代表グループは３０人前後だ。長いあいだ自民党を支配してきた田中派の系譜を引き継ぐ小沢グループは強大な資金力と結束力を誇る。緩い関係で構成された民主党の他のグループとは性格が違う。



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