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【金大中元大統領逝去】「統一大統領の夢」未完に

金大中(キム・デジュン)元大統領は「統一大統領」を自任した。

同氏は70年代、野党リーダーの時代から「3段階による統一論」を練ってきた。南北(韓国・北朝鮮)首脳会議を最高意思決定機関とする南北連合を第1段階にし→韓半島の和平ムードが成熟すれば連邦制を作った後→統一国家を実現する、というのが骨子だ。

こうした統一政策は金大中政権発足後に「太陽(包容)政策」という名で本格化した。北朝鮮に対する包容政策を進めた金氏は2000年6月、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と歴史的な南北首脳会談を実現させた。南北の両首脳が合意した2000年6月15日の南北共同宣言は、南北和解・協力の時代を開く礎石を作ったと評価された。


それ以降、各分野で南北間の接触と交流が拡大された。南北に散在する離散家族が、感激的に再会する機会が作られた。南北間の人的往来も急増した。金大中政権の5年間、3万7028人が北朝鮮を訪問した。金氏は03年の退任当時▽韓半島の緊張緩和▽南北和解・協力の基盤づくり--を主要業績に選んだ。

しかし退任後、北朝鮮に秘密裏に資金を送金したことが発覚、特別検察官による捜査を受けることによって、道徳性を失墜させた。終生の念願だった「統一大統領の夢」も未完として残ることになった。



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