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金大中(キム・デジュン DJ)元大統領と日本の縁は格別だ。
70年代に日本で拉致(らち)事件に遭った当時は、河野洋平(後日、外相と衆議院議長を歴任)衆議員らが救命運動を積極的に展開し、当時の中曽根康弘首相はこれを支援した。大統領になった後には韓日関係の改善に努め、2000年、森喜朗首相時代には「日本大衆文化への解禁」を宣言した。この3人と、今月30日の総選挙で執権が有力視される最大野党・民主党の鳩山由紀夫代表が18日、中央日報あてに追悼文を送ってきた。
◇中曽根元首相「日本で最も尊敬されている韓国人」=金大中元大統領は東京での拉致事件を通じ日本人の記憶に鮮明に残っている。その後も波乱万丈な人生を送り、4回にわたる挑戦の末、大統領になった不屈の精神の持ち主だ。韓半島の統一を切実に望み、南北(韓国・北朝鮮)首脳会談を実現し、ノーベル平和賞も受けた、日本で尊敬されている韓国人のひとりだった。60年代に野党の中では唯一金元大統領の派閥だけ韓日国交正常化に賛成した。また大統領に当選した後、日本との未来志向の共同文書を発表するなど韓日関係の友好、向上に格別な情熱を持ち、尽くした。私はそうした姿勢に、常に敬意を表してきた。韓国現代史を輝かせた卓越した政治家の逝去に、心からからご冥福を祈りたい。
◇森元首相「DJ、アジアの和平・繁栄ため大きく寄与」=金元大統領の逝去に接し、深い悲しみでいっぱいになる。衷心から哀悼の意を表したい。金氏は韓日関係の重要性やアジアの和平・繁栄について常に考えた。金氏は私の訪韓、または同氏の訪日の際、そして第三国で開かれたアジア・太平洋経済協力会議(APEC)でも機会を作り、私と首脳会談した。未来志向の友好協力関係をより確固たるものにすべきだとし、緊密に協力した点も印象深い。
◇河野前衆院議長「文化開放の決断…韓日発展に寄与」=金元大統領は軍事政権に対抗し、戦い民主化を実現したリーダーだ。また南北の平和統一のために確固たるビジョンを提示し、ノーベル平和賞を受けた。国内外の政治家の中で最も尊敬する先輩であり友達の同氏の死を非常に悲しみ惜しむ。韓日関係では、大統領時代に小渕恵三首相と「韓日パートナーシップ宣言」を発表し「日本文化への開放」を決断、関係発展に大きく寄与した。私と金氏の付き合いは70年代からだ。当時大統領選に挑戦した同氏が、その後、多くの逆境を勝ち抜く姿をそばで見守ってきた。心からからご冥福を祈りたい。
◇鳩山民主党代表「訃報に驚き…耐えがたい悲しみ」=金元大統領の訃報に驚きを禁じ得ず、悲しみに耐えがたい。金氏は韓国の民主化運動の象徴だった。韓国の近代化にも大きく貢献した。日本との関係も深め、大統領時代には民間レベルの両国交流を活性化するなど大きく寄与した。遺族と韓国民の皆さんに心から深い哀悼の意を表したい。金氏が韓国の民主化と韓日両国間の友好・親善に努めた功績を称え、心からご冥福を祈りたい。
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