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北「現代と交流5項目で合意」政府「当局間の交渉が必要」

政府は秋夕(チュソク、中秋、陰暦の8月15日=10月3日)に際し、南北(韓国・北朝鮮)離散家族再会事業を北朝鮮南東部の観光地、金剛山(クムガンサン)で行うため、北朝鮮との赤十字会談を早期に開催する方針を固めた。

このため早ければ週内に柳宗夏(ユ・ジョンハ)大韓赤十字社総裁の名義で北朝鮮にファクスを送り、再会対象者の選抜や日程など実務の手続きを赤十字会談で話し合うことを提案する予定だ。これは現代(ヒョンデ)グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が訪朝し、行った金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長との会談で、離散家族再会事業の再開に合意したことによるものだ。

統一部の千海成(チョン・ヘソン)スポークスマンは17日、ブリーフィングを行い「ひとまず南北赤十字会談を早期に開催、秋夕以前に再会事業が再開されるよう努めたい」と述べた。2000年の首脳会談以来、南北は16回にわたる再会事業で約1万6000人が再会しているが、07年10月を最後に、李明博(イ・ミョンバク)政権に入っては北朝鮮が一方的に中断した状態だ。


これに先立ち北朝鮮国営・朝鮮中央通信は同未明、玄会長と金委員長が1日前に会談したと報じた後、現代と北朝鮮アジア太平洋平和委員会が採択した共同文書を発表した。それによると、双方は金剛山観光事業を早期に再開することで一致した。昨年7月の韓国人女性観光客射殺事件で同事業が中断されたことについて、同文書は「金委員長が取った特別措置によって、観光に必要とされるすべての便宜と安全が徹底的に保障されるだろう」としている。

双方はこのほか▽陸路通行への制限を原状に回復する▽開城(ケソン)観光事業を再開し同団地事業を活性化する▽白頭山(ぺクトゥサン)観光事業を開始する▽離散家族再会事業を再開する--など5項目に合意した。双方の合意について統一部の千海成スポークスマンは「肯定的に評価する」とし「だが民間レベルの合意であるだけに、当局間の対話を通した具体的な合意が必要とされる」と強調した。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)当局者は「玄会長が北朝鮮と合意した内容について、政府は事前に協議したことがない」と明らかにした。玄会長は同午後ソウルに戻った後、市内の某所で統一部・玄仁沢(ヒョン・インテク)長官と単独で会い、金委員長と交わした対話や現代と北朝鮮が合意した内容を説明した。

玄会長はこれに先立ち、京畿道坡州都羅山(キョンギド・パジュ・トラサン)南北出入事務所で記者会見し「16日、妙香山(ミョヒャンサン)で昼食を兼ねて4時間にわたり金委員長と会談した」とし「金委員長が昨年の金剛山(韓国人射殺事件)事故に対し“今後は決してそうしたことがない”と話した」と伝えた。またヨンアン号拿捕(だほ)事件について「(金委員長が)当局間で話し合うのが良いと話した」とし「順調に進むだろう」という見方を表した。


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