韓国滞在中の潘基文（バン・ギムン）国連事務総長が１２日、北朝鮮の核問題解決のために北朝鮮を訪問する用意がある、と明らかにした。

潘総長はこの日、金大中（キム・デジュン）元大統領の見舞いのために延世（ヨンセ）大セブランス病院を訪ねた。この席で訪朝の計画を尋ねる朴智元（パク・ジウォン）民主党議員の質問に対し、「国際社会は南北（韓国・北朝鮮）関係、北朝鮮の核問題のために心配が多い」とし、このように答えた。


潘総長は「総長としてなんとか突破口を見いだし、必要な場合は北朝鮮と直接接触する計画がある」とし「具体的にいつ、どんな方法でするかは決まっていないが、努力している」と述べた。

潘総長の発言は、先月２９日に国連本部での定例記者会見で明らかにした北朝鮮訪問意思を再確認したものだ。当時の会見で潘総長は北朝鮮の核問題に関し「国連事務総長として私ができることは何でもする用意がある」とし「これには平壌（ピョンヤン）を訪問することも含まれる」と明らかにした。当時、潘総長は朝米直接対話について「必要なら支持して歓迎する」という立場も明らかにした。

潘総長の相次ぐ訪朝意思表示は、平壌で金正日（キム・ジョンイル）国防委員長に会い、朝米対話および南北関係を仲裁する考えがあることを表明したものと解釈されている。クリントン元米大統領に続いて玄貞恩（ヒョン・ジョンウン）現代（ヒョンデ）グループ会長の訪朝が実現した最近の雰囲気を生かして、積極的な役割を果たそうという意志とも受け止められる。

しかし潘総長の訪朝のための実務協議が進行している段階ではない、というのが外交消息筋の話だ。潘総長は先月の会見で「いつが適切な訪朝時期か模索している。現時点ではそれについて何も話せない」と述べた。



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