秋山成勲（＝秋成勲、３４）は昨年初め、あるテレビ番組に出演し、「自分の夢は柔道場と格闘技リングを備えた道場を持つこと」と語った。彼の夢はわずか１年で実現した。「おめでとう」という言葉に、秋山は照れ笑いを浮かべた。そして彼は狭くも広くもない自分の道場を眺めた。

「チームクラウド秋山道場」の中には柔道マット、格闘技リング、金網が並ぶ。屈曲の多い彼の人生がそのまま染み込んでいる。彼の次の夢は何だろうか。１０年後はどんな姿になっているのか。３４歳の秋山に尋ねた。


秋山は「その時も自分は戦っているだろう」と答えた。「格闘技選手として４０歳まで技術的に発展すると信じている。４０歳以降はそれまでに築いた体力と技術を維持して活用する時期」と語った。

では４５歳になっても秋山はまだ金網の中で戦っているのだろうか。ＵＦＣヘビー級元チャンピオンのランディ・クートゥア（４６、米国）のように。秋山は「実際にそういう選手もいる。自分もできる」と自信を見せた。

富と名誉を手にして立派な道場を構えたが、秋山には挑戦をやめる気配はない。日常の人に戻って他の人たちと付き合うのがもう一つの夢だ。秋山は「チームクラウド秋山道場」を一般人にもオープンするつもりだ。

秋山は「この道場は自分が練習し、後輩たちが夢を抱く場所になるだろう。性別・国籍・年齢に関係なく一緒に汗を流せるようにする」と約束した。

普通、格闘技道場は閉鎖性を持つ。道場を建てれば、気の合う人が集まって練習するのが一般的だ。しかし秋山道場は違う。女性も参加でき、韓国人も日本人もその他の外国人も出入りできる。

秋山は「運動が好きなら一般人も歓迎する。一緒に柔道や格闘技がしたくて道場をつくった」と話した。彼の未来から‘人’が抜けることはない。色眼鏡をかけず、ただ一緒に汗を流す人たちを迎えるということだ。



【今日のイチオシ記事】
・　台風に地震…同時多発自然災害がアジアを強打
・ 鳩山民主党代表「首相として靖国参拝しない」
・　韓国初の宇宙ロケット「羅老」、１９日に打ち上げ
・　好調の韓国産タイヤ、世界３位も遠くない
・　大学サッカー韓日戦、２－２で引き分け
・　ドイツ銀行「韓国証券市場、アジアで最も低評価された市場」