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本を読むスター<4>ナム・サンミ「とても不器用な人々」



本格的な夏休みシーズンになりました。 映画「不信地獄」の公開を控えている私はすでに夏休みをあきらめています。

きょう私が推薦したい本は漫画家のパク・クァンス氏のカートゥーンエッセー「とても不器用な人々」(ギャレオン)です。 パク・クァンス氏はほとんどの人が知っていると思います。 「クァンスの考え」という漫画で有名になった方です。 私もパク・クァンス氏のファンの一人です。


「とても不器用な人々」は、1969年生まれで40歳になった作家がまだあらゆることに不器用だと告白する内容です。 恋愛にも人生にも不器用な人々に応援のメッセージを送っています。

最も印象に残っているのは「ごめんね、ごめん、愛してる~愛してる~それでも愛が必要な時はどうしよう、ごめんね」という部分です。 なにか足りないという感じがしませんか。こういう部分になぜか引かれます。 私の母性愛を刺激するようです。 私は末っ子ですが、長女のようだと言われるのは、おそらくこういう面があるからでしょう。

おもしろいのは、作家が「不器用さ」を表現するために右利きであるにもかかわらず、わざと左手で文字を書いたり絵を描いたりするところです。 不安定な文字からは不器用な人たちの情緒が深く感じられます。

私は恋愛には果敢でありたいと思っています。 ところが実際にはそうなれません。 だからこの本も好きなのだと思います。 不器用ですが、これを読んで癒やされようということです。

いつも乗る車に置いておき、悩んだり憂うつな時に手に取ります。 後ろから読んでもよく、途中から読んでもかまいません。 常に近くに置いて気楽に読めるのがこの本のいいところです。

本は私のように芸能活動のため人付き合いが少ない人に特によいと感じます。 本を通して間接経験をするという言葉、本を読めば読むほど実感します。

それで休みが取れない私は、この夏に旅行本を読みながら代理満足することにしました。 行きたいところを心の中に描いた後、それに関連した旅行本を読みます。 考えただけでもうバッグを担いで旅行に出発した気分です。 みなさんも楽しい夏休みを送ってください。



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