失業率・経済成長率・消費者期待指数…。

経済指標の洪水の中で生きているが専門家ではない以上、すべてをしっかり解釈するのは容易ではない。そこに登場したのは「非伝統的（Ｕｎｃｏｎｖｅｎｔｉｏｎａｌ）景気不況指数」だ。なにがたくさん売れ、あまり売れないのかによって景気変動を把握するものだ。もちろん科学的に検証されたものではない。米国の政治専門ブログニュースサイトのハフィントンポストは最近メディアに紹介されたこうした「生活密着型」指標のうち代表的な１０個を紹介した。

◆たくさん売れたり売れなければ＝販売量で停滞を知るバロメーターが▽寝具類▽ハンバーガー▽ネクタイ▽リップスティックなどだ。外部活動を減らし家にいる時間が増えることで寝具類の販売が増え、簡単に食べられるファストフードが売れるという話だ。化粧品会社エスティローダーのレナード・ローダー会長が初めて主張した「リップスティック指数」も同様によく知られた非伝統的指数だ。男性の場合にはリップスティックの代わりにネクタイが指標になる。


反対にあまり売れなければ不況であることがわかるのが男性の下着だ。下着のように景気にあまり左右されない製品の販売量に変化が現れれば経済が冷え込んでいる証拠だという話だ。

◆多く訪れたり楽しめば＝デートを楽しむカップルが増えるのはやはり不況のひとつの断面だ。ストレスに苦しむ彼らが恋愛に走りオンラインマッチングサイトを訪れるケースが増加するという。合わせて相対的に料金が安く２～３時間楽しめる映画鑑賞も人気だ。直接映画館を訪れるだけでなく、自宅でＤＶＤなどを借りて見るケースも増加する。一方、レストランにセクシーな店員が増えるのもやはり不況の一指標だという主張がある。好況期にモデルとして働いていた女性たちが、相対的に報酬が安い飲食業界に押し出されるという主張だ。



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