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【インタビュー】潘基文総長「国際社会での韓国の地位は…」(1)

 韓国人国連事務総長の潘基文(バン・キムン)。 事務総長5年任期の返還点を通過した。 国連事務総長としての2年半の間、潘基文総長は栄光と挫折を同時に経験した。 192加盟国の利害は国連安保理と総会で激しく衝突する。 強大国と中小国家の利害が対立し、先進国と後進国の利害がぶつかる。 国連事務総長は相反する利害を調整しながら紛争を減らし、飢餓と疾病を解決しなければならない立場にいる。 潘総長は「批判を拘束され過ぎず、所信を持ってうまくやっていきたい」と語った。

休暇と公務を兼ねて韓国入り(9日)する前、中央日報の金永煕(キム・ヨンヒ)国際問題記者が米ニューヨーク国連本部38階の事務総長室で潘基文総長に会った。 潘総長は「決裂するところだった07年の気候変動バリ会議を蘇生し、バリ・ロードマップを出したのが、今までの最も大きな成果だ」と説明した。




--国連事務総長5年任期の中間点を通過した。 今の気持ちは。

「世界には複雑なことがあまりにも多い。 そのため国連に対する期待が大きく、そこから受ける重圧感のため、一日一日を事務総長を初めて務める気持ちで、それこそ最高の熱情を持って2年半を過ごしてきた。 例えば、気候変動問題に対する国際社会の認識が不足した状況で、これを国際社会最高のアジェンダにするために非常に努力をした。 飢餓と疾病もソウルでは想像もできないほど深刻だ。 国連の仕事はすべて現在進行形であるため、さまざまな評価があるかもしれない。 そういう評価も謙虚に受け入れる。 一人でできることは一つもなく、国際社会の支援を受けなければできないため、非常に難しいことが多い」

--かつて低かった国連に対する期待が高まったというのはよかったのでは。

「それはよい点だ。 国連の歴史も63年になるが、20世紀を経て21世紀にくる過程で、国連の役割がこれほど強調され要求されることはなかった。 グローバル危機は、私が事務総長を務める2年半の間に迎える状況になった。 100年ぶりという世界経済危機と食糧危機も昨年発生した。 韓国では食糧危機を実感できないが、地球全体で見ると10億人以上が飢餓の状態にある。 そして疾病と国際紛争も発生した。疫病は40年ぶりに大規模に広がった」

--国連創設の最も重要な目的は世界平和だ。 ところが今、北朝鮮の核問題をはじめ、イラン・イラク・パキスタン・パレスチナ・アフガニスタンなど地球は傷だらけだ。 国連事務総長としての2年半の経験からみて、永遠の平和は永遠に実現できない人類の夢なのか。

「国連憲章の理念は永久平和を追求するというものだが、現実はそうではない。 アフリカ各国は紛争がない地域がないほどだ。 世界的に国連平和維持軍が16地域に派遣されていて、その人数も11万5000人になる。 海外駐屯軍でいえば、私が米国大統領に次いで世界2番目の司令官になる。 いま国連は予防外交に重点を置いている。 ところが予防外交というのは、言葉で言うのはやさしいが、各国が予防外交にあまり投資をしていない。 問題が発生した場合に入るのが平和維持(peace keeping)だが、いま私たちは平和づくり(peace making)にもっと力を注いでいる。 永遠の平和のために常に準備をしているが、現実はそういかないため国連の役割が出てくる」

--この2年半、思い通りに進まなかったことなど挫折感を感じたことはあったか。

「事務総長が私の口から挫折感を感じたと言うのは難しい。 すべてのことが進行中なので成就したと言うのも難しく、早くから挫折したと言うのも難しい面がある。 常によいメッセージが出てこそ仕事も前向きに進んでいく」



【インタビュー】潘基文総長「国際社会での韓国の地位は…」(2)

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